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ADHDのお薬 ~「コンサータ」と「ストラテラ」 効き具合・副作用他~

発達障害の人の視点で議論してもらいました ~キスド会 2017年2月 開催報告~ADHD当事者の声「キスド会」

在職者向けのキスド会(土曜夕方に秋葉原と新宿で開催している、発達障害のある在職者向けのしゃべり場)での会話を皆さんの承諾をもとに記事にしています。今回のテーマはADHDのお薬であるコンサータとストラテラ。本当に効くの?副作用は?ドクターとの対話は?など気になるところを議論しました。

まず知りたい ADHD薬 本当に効くの効かないの?

Aさん: まず、効くのか、効かないのか、を教えてほしいです。

Bさん: 私は「コンサータ」も「ストラテラ」もどちらも結果的には効いたと思ました。コンサータはすぐ効き目が出る感じで、「ストラテラ」はしばらく飲み続けてじわーっと効果が出る感じです。

Aさん: 具体的に今までこれができなかったけれども、これができるようになったというのはありますか?

Bさん: 私はお店での接客業なので、同時にいろいろと順番にやらないといけないというのがあったりとか、一度にいろいろなことを指示されたりがあったりして、薬飲むまでは順番がすごくめちゃくちゃになったり、3、4個指示されたのに初めの1、2個しか覚えていないということがありました。お薬を飲んでしばらくすると、ちゃんと順位をつけて物事を進められるようになったというのは感じています。

Aさん: かなり効果的なように聞こえますね。

Cさん: 現在の気持ちとしては注意しながら飲み続けたいという感じですか?

Bさん: そうですね。ただ「コンサータ」は朝飲んでいてすっきりするなという感じはあったのですが、すっきりするなという良い効果以上に副作用の口の渇きが激しくなってしまいました。そうなると接客でしゃべるのに支障を感じました。なので、お医者さんに相談して今は「ストラテラ」だけになっています。

Cさん: 二つ名前出てきましたが、同時に両方飲んでいたわけではないということですか?

Bさん: 一時期に2種類飲んでいた感じですね。最初「コンサータ」だけといわれていて、でも「コンサータ」だけだと、朝起きるのは楽だけれども、そんなに仕事に良い影響が感じなかったということで、「ストラテラ」をもらいました。そうしたら「コンサータ」は副作用が出ちゃって今は「ストラテラ」だけという感じです。

Dさん: 僕も効果はありました。ただ自分は平衡感覚のずれのような副作用が出やすいので、ここぞという時、例えば面接のときなどに使っています。

スタッフ: それは「コンサータ」ですか?

Dさん: はい。面接のときの集中力が上がりますね。物の置き忘れとかはあまり減ったとは思わなかったです。

スタッフ: 頭の中がクリアになるような感じですか?

Dさん: そうですね。話している内容が整う感じ集中している感じです。

Eさん: 私自身の話ではないのですが、友人も「ADHD」なんですね。その人はお母さんで子どもを育てながらSEをされています。その人が頭の中がアイデアはたくさん持っていて仕事ができる人なんですが、頭の中が騒がしすぎて集中ができないので、今は「ストラテラ」と「コンサータ」の両方を服用しているそうなんです。なんですけれども、それで頭の中は静かになって物事の優先順位を立てられるようになったらしいのですが、前みたいにアイデアが出てこないというのですごく困っていらっしゃいます。与えられたものを順序通りにできるようになったけれども、代わりに自分が持っていた新しいアイデアを作り出すということができづらくなったらしいです。なので一長一短なのかもなぁと思っています。

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副作用が不安 服用への抵抗感

Cさん: お話を聞いて飲んでみたくなりましたね。予定表とか作ってどれからやろうかとみるんだけれども、僕だと順序がつかないのですよ。それが薬を飲むとこれが先だと見えるようになるとウェブとかでは書いてあって興味があったんですよね。でも家族が嫌がるんです。「精神に効くものはやめてほしい」というから。ウェブじゃなくてリアルに聞くと、やっぱり説得力があるので、自分としては試してみたいですが…。

スタッフ: あとで当社のウェブサイトの解説記事を読んでいただきたいのですが、「ADHD」のお薬の仕組みを理解しておくのは必要かなと思います。例えでいうと、脳のニューロンを島とすると、島と島の間に海のような領域があって、情報を届かすにはその海をつなぐ船(情報伝達物質)みたいのが必要なんですよね。その船があちらの島に届かず、こちらの島に戻ってきちゃうような状態、それが「ADHD」の一つの状態と考えられています。「ADHD」のお薬は、こっち来ちゃだめだよと港をふさぐような役割をして、情報を向こうの島に届けやすくする感じですかね。ほかの人としか上手に伝わっていない、あるいは伝わりすぎている神経伝達物質をほかの人と一緒のレベルにするという感じだと思います。

Cさん: でも仕組みがわかっても理解してくれない人もいますね。

スタッフ: はい、そうですね。精神科系のお薬は狙い通りに組成していったものではなくて、たまたま効いたことから開発が始まるということが多いと効きます。大きな仕組みはわかるけれども、細かな仕組みはわかっていない。そもそも脳自体が未解明ですからね。

Eさん: 「精神的な面に効く薬はちょっと」と、ご家族がおっしゃっているということなんですが、ケースは違うのですが、私の家族に「パーキンソン病」の人がいるんですね。発達障害と似ていてドーパミンの取り込みとかに問題が起きているのです。影響は運動機能などに出ます。それを改善するために薬を入れているのですが、彼の性格とか精神面は影響はないんですね。あくまでも震えが出るとか言葉が出にくいとかの機能の改善に働いているので、そんなに深刻にとらえなくても大丈夫かなぁと私は思います。

Cさん: そこらへんは、宗教じゃないけれども、そう思っているものは取り去れないですからね。僕は死ぬまで「ADHD」と付き合うから、どこかで家族が理解してくれればよいなと思いますね。

Eさん: なかなか難しいところですね。

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ドクターとの関係性を築こう

Fさん: 私も「ストラテラ」を処方されていたことがあります。でも今は飲んでいません。処方されていて自分の眠気というところにも多少効くかなという感じはありました。でもだんだん効かなくなってくる感じがありました。それが辞めた理由の一つです。もう一つは、そのお医者さんが薬は出すんですが、その他の自分が困っていることに対して解決策が出ない感じで、この医者でいいのかなというのがあって、それと同時に処方も終わってしまいました。今の病院に移った時に「ストラテラ」が必要だとは言われていないので今は飲んでいません。

Cさん: 自分が発達障害かもしれないと病院に行ったとき、WAIS-3の検査もしていないのに、まず薬飲みますかと言われたところで、不信感がありました。よく「うつ病」の人って医者がよくわからないけれども処方しておけということで薬漬けになっている人も一部いると聞いているので、この医者もそうなのかと。行ったその日に飲みますかと言われたのが僕も薬に手を出せない一つの理由なんですよね。

Aさん: 僕も発達障害と診断を受ける前、「うつ病」で自分の会社の産業医を含めて3人のドクターに見てもらいました。最初は外来の診察を受け入れてくれるところだったんですが、カウンセリングも1分ぐらい。しかもカウンセリングも目も見なくて話して「どうしました?」ぐらい。僕は独り言が止まらなかったので、それを伝えたら、それは「うつ」状態なので、薬を使って治しましょうとなりました。それで「抗うつ剤」と「睡眠薬」を出されて半年間飲んでくださいとなった。本当に適当で、簡単にあしらわれたなぁと。ドクターも外来なんで人数を捌かないといけないから、とにかく薬で治しましょうだったんです。

スタッフ: お薬はいろいろと副作用がありますからよいお医者さんと付き合って、関係性をしっかり築く必要があるということですね。

いつ服用をし始めるべき?

Gさん: 自分は仕事が現場系です。「コンサータ」にせよ、「睡眠導入剤」にせよ、副作用が仕事中に急に来たら危ないなと思っています。副作用がどういうタイミングで来るのかがイメージがつかなくて飲めないです。いきなり来て困ったりはないですか?

Dさん: 平衡感覚がおかしくなって倒れていくみたいな感じはありました。寝起きとかによくなるんです。起き上がれずに寝ちゃう感じです。

スタッフ: 安定している時期に、お薬を試し始めるのが良いと思いますね。「ストラテラ」は主な副作用は「食欲不振」、「吐き気」、「腹痛」など。「頭痛」、「眠気」もあるということです。「コンサータ」のほうは「口の渇き」、「食欲不振」、「吐き気」、「便秘」、「頭痛」、「不眠」などですね。人によって副作用の出方もだいぶ違うのでしょうからね。

Fさん: 長期の正月休みでも夏休みでも、そういうときの前に一番低い量から始めたらよいかもしれないです。お医者さんと相談して、はじめは少量から始めるので。効き目がなかったらどんどん増やしていくのですが、一番低い量からなので副作用も出にくいのではないかと思います。

Gさん: ストラテラの個人輸入はどうですか?

スタッフ: 超危険だとは思いますね。何が送られてくるかわからないですし。日本ではしっかり医療機関で手に入りますし、副作用の問題もありますから。素人が判断しないほうが良いと思います。

ADHDの薬代を抑えるために

スタッフ: 最後に薬価は気にならないですか?

Bさん: 結構高いなと思いますね。特に「ストラテラ」。「コンサータ」も高いと思ったのですが、私は2週間に1回ぐらい病院に行って処方されています。一回あたり普通に5000,6000円なくなっちゃうので、月に1万円以上かかってしまいます

スタッフ: 自立支援医療は使っていますか?

Bさん: 私はまだ使っていないので、それぐらい。申請すれば、自己負担はもっと軽くなるかなぁと思います。

スタッフ: 先ほど個人輸入のことも出ましたが、自立支援医療を使うとお薬はそこまで高くないのですよ。なのでそういう観点からも出費が気になる場合はしっかり申請されたほうが良いと思います。

まとめ

「コンサータ」は「ストラテラ」に比べて効果も副作用もはっきり感じている方が多いようです。ただしどちらも実は個々人で大きく異なるため、医師としっかりとした信頼関係を築き、「効果」と「副作用」のバランスについてしっかり話し合い、自分自身が納得して服薬することが必要です。また、自立支援医療制度を使えば所得により一定以上の負担は免除されるので、お薬代が気になる方は活用を検討しましょう。

「自立支援医療における利用者負担の基本的な枠組み」(PDF)厚労省ウェブサイトよりリンク

※市町村民税は、前年の収入に各種控除などが関連して算出されますが、235,000円は推定年収が700~800万円台レベル、同33,000円は300万円台レベルとお考え下さい。

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