世界最大級の総合コンサルティング企業とKaienとのコラボレーション 発達障がい支援のプロが職場に常駐し職場環境を整備アクセンチュア株式会社

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世界最大級の総合コンサルティング企業、アクセンチュア株式会社(https://www.accenture.com/jp-ja)が、2019年から精神・発達障がい*のある方の能力を生かすことを目的としたサテライトオフィスを設立します。プロジェクトにはKaienがパートナー企業として参画。サテライトオフィス立ち上げ・運営・採用活動を共同で行います。

新たなチャレンジとなるプロジェクトにかける思いを、アクセンチュア株式会社採用担当の菅原様と、精神保健福祉士/ジョブコーチの原様に伺いました。

多様性を受け入れ、尊重する企業文化

アクセンチュアがどんな会社か教えてください

アクセンチュアは、世界最大級の総合コンサルティング企業です。世界52ヵ国200都市に拠点を持ち、世界に約47万7,000人、そのうち日本に約11,000人の社員がいます。ビジネスの急激なデジタル化、グローバル化が進む中、世界中の大手企業や公的機関をお客様として、世界最大級の組織力を生かしたサービスを提供しています。イノベーションで、世界の人々の生活をより良くすべく、さまざまなバックグラウンド、強み、考え方を持つ多様な人材がチームを組み、先端テクノロジーを活かして、お客様の変革を支援しています。

一人ひとりの個性・強みが会社の強みを支えているのですね

社員の多様性が当社の強みです。お客様の多種多様な課題を解決するためには、多様な人材がコラボレーションする革新的な組織であることが必要だと考えます。性別、国籍、障がい、性的指向や性自認などの壁を取り払い、さまざまな文化や考え方、能力、技術、経験を持った人材が相互に連携し協力して、お客さまに最適なサービスを提供すべく取り組んでいます。ともに働く人のバックグラウンドや考え方の違いを受け入れ、互いに尊重する企業文化が根付いています。

精神・発達障がい*のある方の雇用に注力する理由を教えてください

すでにアクセンチュアでは多くの障がいのある方が就労しており、それぞれの個性・強みを発揮し活躍していますが、これまでは身体に障がいのある方の雇用が中心となっていました。私たちは、精神・発達障がい*のある方にも、アクセンチュアでの就労を通じて企業、社会へ貢献することの喜びを実感してもらいたい、そして、自身の市場価値を高めることで経済的自立の実現を支援したい。そんな思いからこのプロジェクトは始まりました。

仕事を通して自分に自信が持てる職場

今後Kaienと共に創るサテライトオフィスを、働く人にとってどんな職場にしていきたいですか

まずは、障がいのある方が安心して働ける職場であることが前提と考えていますので、サポート体制を重視し、「いつでも相談できる環境」、「気軽に話せる雰囲気」のある職場にしていきたいです。

その上で、各々の個性・強みに合わせた成長を支援できればと考えています。立ち上げ期におけるサテライトオフィスでの業務内容はデータ入力、文書管理、分析・リサーチ業務を予定していますが、今後目指しているのは、担当してもらう業務内容を、個々の特性や、能力、希望によって、柔軟に変えていく仕組みを作ることです。スモールステップで、徐々にできる仕事の幅や難易度を上げていく。この成功体験を積み重ねる過程を通して、働く人が、アクセンチュア全体の生産性の向上や企業価値への貢献を実感しながら成長することができる。そんなアクセンチュアらしい職場を目指したいです。

型にはめていくのではなく、業務内容を個々の特性に合わせる柔軟性を持たせるということですね

個々の弱みではなく、強みに目を向けていきたいです。障がいのある方には、失敗経験などから自信を失っている方も多いように感じます。アクセンチュアで強みを発揮することで、自分に自信を取り戻す助力になれると嬉しいです。

今後取り組んでいく課題は、個々の強みと業務とをマッチングしていく仕組み作りです。定型業務もあれば、曖昧な要素があり自己判断が求められる業務もありますので、それぞれの特性や能力に基づいて、強みを最大限に生かしていくことを目指して、職場環境や、仕組みづくりを進めています。

精神・発達障がい*のある方のキャリアパスの可能性を広げたい

就職後のキャリアパスについてはどのように考えていますか

能力と経験、チャレンジする意欲に応じて、サテライトオフィスで一定期間勤務した後は、管理部門や各事業本部の職場で、他の社員と一緒に働くステップも作っていきたいと考えています。就労経験が少ない方や、失敗体験がある方の中には、はじめからスピード感があったり、変化が多い職場環境で働くことに不安を感じる方も多いと思います。サポート体制が整っているサテライトオフィスで実務経験と自信を積み重ねるステップを踏むことで、そのような環境で働くことに前向きになってもらえると良いですね。

サテライトオフィスの取り組みは、一見インクルージョンの考え方に逆行しているように見えますが、むしろ逆の考え方です。一足飛びに「一緒に働こう」ではなく、必要とするステップをしっかり踏むことで、よりインクルーシブな組織をつくり、人材育成を手助けする。そういう可能性がサテライトオフィスにはあると考えています。

サテライトオフィスの5年後のビジョンをお聞かせください

まずは、これから一緒に働いてくれる方たちには、5年後「アクセンチュアで働いてよかった」と思ってもらえるようにしたいと考えています。アクセンチュアでの就労を通して社会に貢献することの喜びを感じていただきたいですし、成長して自身の価値を高めることで経済的安定を実現して欲しいと思っています。

組織としての5年後のビジョンは、サテライトオフィスを会社のビジネス成長を支える必要不可欠なチームに育てていく、ということです。サテライトオフィスの規模を拡大して、会社の多様なニーズにこたえられる体制を構築していきたいと考えています。

Kaienさんや、これから入社される皆さんと一緒に、精神・発達障がい*のある方の能力を生かす先駆的な事例となれれば、と思っています。

取材協力
・人事部 リクルーティング 障がい者採用担当 菅原様
・人事部 労務担当 精神保健福祉士/ジョブコーチ 原様

*発達障がいは現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます

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アクセンチュアでは、生麦サテライト(横浜市鶴見区)、立川サテライト(東京都立川市)、中津サテライト(大阪市北区)の3拠点で採用活動を行っています。ご関心がある方はぜひオンライン採用説明会にご参加ください。

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