❝発達障害❞の言葉を使わない就活講座を開催!

『就職活動・インターンシップ準備講座』
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Kaienの植木です。

ふだんのKaienのプログラムで、実は「発達障害*」という言葉はほとんど出てきません。しかし「発達障害」という言葉が出る可能性が少しでもあると(教職員の立場からは)どうしても勧めにくいというお声をいただき、今回のイベントを実施するに至りました。

自己分析をしたい(自分の長所・短所を知りたい)、 自分に合った仕事を知りたい、 就活の対策で何をいつすべきか知りたい、 他にも就活で悩んでいる人が何を悩んでいるか知りたい…そんな発達障害っぽいけれども、ご本人はまだ受け止め・気づきが十分ではない段階にある学生14人に、ご家族や学校関係者のお勧めのもと、参加いただきました。

首都圏以外からも参加をしてくれました

自己分析・職業適性・面接練習

自己分析では、「社会適応・コミュニケーション・共感性・器用さ・注意力・自己制御」など14項目で得意/不得意を分析しました。各項目ごとの質問に答え、レーダーチャート化して自己理解を行ったうえで自分自身が得意だと感じているところ、自分自身の好きなところを分析し、面接での自己PR作成まで行いました。自分が当たり前と思っていたことや短所と感じていたことが、実は長所だと気づくことができたなど新たな発見ができたという感想を持った方多くいらっしゃいました。

職業適性分析では、仕事面での自分の得意・不得意を知るためのアセスメントツールを体験してもらいました。できないことはどうしたらできるようになるか、あるいは、できることを活かせる仕事はどんな仕事かを考えるきっかけなるよう書類の三つ折り業務(微細運動)、入試結果のデータ入力(数字入力)、宛名ラベルチェック(チェック作業)を実施しています。とても集中力のいる作業でしたが、みなさん真剣に取り組んでいました。具体的な作業を作業を体験することで、自分の得手不得手を実感することができたようです。

面接練習では、所作(表情、姿勢、声のトーン)の重要性をお伝えし、面接の流れをつかんでもらえるよう基本的な型を覚える練習を行っています。面接ではアウトプットすることの大切さ、面接で聞かれる質問の傾向などを学べてよかったという感想が多く聞かれました。

作業スペースを確保して三つ折り体験

参加者の声

  • 「職業適性分析での具体的な作業を行うことで、苦手が理解できてよかった」
  • 「わからないことがあった時に自分から質問に行けなかったことに気づけた」
  • 「まずは自力で頑張って、わからないことがあったら他の人に聞くとよいことを感じた。人に頼ることの大事さを学んだ」

今後も『発達障害と言う言葉を使わない』イベントを実施する予定です。次回の詳細が決定しましたらウェブサイトでご案内します。

*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます