発達障害に理解のある企業の見学ツアー ジブラルタ生命保険を見学してきました

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Kaienスタッフの宮田です。

12月3日に、ジブラルタ生命保険株式会社様のご協力で、発達障害*に理解のある企業の見学ツアーを開催させていただきました。学生・親御様・大学の支援者など、約70名の方にご参加いただきました。

発達障害が多数派の職場!?

ジブラルタ生命は、世界最大級の金融サービス機関、プルデンシャル・ファイナンシャルのグループ企業です。障害者雇用についても先進的で、非常に特徴的な障害者雇用の方法をされていますが、最大のポイントは、発達障害をもつ方がマイノリティではなく、マジョリティであると捉えている点だと思います。なんと、過去5年間において採用した障害者は、発達障害をお持ちの方は48名であり、精神障害をお持ちの方35名を含めて全体の約6割を占めているそうです。

また、サポート体制が非常に充実しています。ジョブコーチの資格を持つスタッフが8名いるだけでなく、「シニアスタッフ」と呼ばれる、ジブラルタ生命でご活躍された後に定年を迎えられたスタッフ10名も支援に当たり、入社後3年経過時における職場定着率は100%を維持しているそうです。Kaien生にとっては、かつて大企業でマネジメントをしていた「上司」と呼ばれる職業訓練の講師と日々やりとりしていることもあり、なじみやすい環境ともいえるでしょう。

とりわけ、いまだに身体障害優位の障害者雇用において、早くから発達障害の方の強みを生かすことに着目され、実施されてきた企業様です。Kaienからもこれまで約20名が入社されており、皆さんとても活躍されています。うち3名はすでに正社員に登用されているそうです。

先輩からお話が直接聞ける「座談会」と、配慮ある素敵な休憩室!

見学ツアーは、ふだんは入れないオフィスや休憩室に入れていただきました。非常に機能的で働きやすいオフィスです。本筋ではないですが、いちばん感動したのは休憩室からの景色です。建設中の山手線新駅(高輪ゲートウエイ駅)や、新幹線をはじめ各種鉄道車両が行き来している様子がパノラマのように見えます。鉄道好きにはたまりませんね。

Kaienからジブラルタ生命に就職した先輩(修了生)を交えての座談会では、学生の皆さんが一生懸命質問していました。「仕事で大変なことは何ですか?」「正社員登用の基準は?」など、活発な質疑が行われました。個人的には、修了生が立派に受けこたえできていたことが感動でした。先輩たちが力を発揮して働いている姿が、学生の皆さんにとってもおおいに刺激になったと思います。そして、親御様からの質問は学生の皆さんと同じか、それ以上かといったほどたくさん出ました。親御様の関心の高さもうかがえます。

お話のすべてが興味深く、質問もたくさん出ました

参加者の声

「障害の受け入れ態勢が整えられていることに勇気づけられました」
「障害者雇用専門の人事チームがあることなど、働くうえで充分すぎる環境が整っていることに驚きを隠せません」
「こんなにサポートをしてくださる会社があるのだと驚きました。我が子もこんな会社で働けたらよいなと思いました」
「その人の能力や体調などに合わせて業務を行っていくことで『なりたい自分』を得ていくことにとてもやりがいがあるなと感じました」

またこういったイベントを実施できればと思います。現在も見学ツアーを企画中なので、決定次第Kaienのウェブサイトでご案内します。

*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます