発達障害学生白書刊行記念シンポジウムを開催しました

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発達障害*学生白書刊行を記念して、2/1にシンポジウムを開催させていただきました。およそ100名の方にご来場いただきました。

天候が心配でしたが、多くの方にご来場いただきました

パネルディスカッションでは、各お立場で最先端の取り組みをされている方々にご登壇いただきました。発達障害を強みとして、かっこいいものとしてとらえる、非常に前向きなパネルディスカッションでした。

発言ハイライト

登壇いただいた方々の印象的なコメントを紹介いたします。

「本人が周囲を頼れるようになるには、まずは私が周囲を頼れるようにならなくては、と思った」

当事者のご家族の立場から、フリー編集ライターの山本晶子氏。会場からも強い共感がありました。

「何かあったときに、親が代わりに対処するのではなく、本人が親以外の頼れる人に頼れることが大事」

大学の立場から、東京大学先端研准教授の近藤武夫氏。セルフアドボカシーの概念を実例を交えながら、とてもシンプルにわかりやすくお話しいただきました。

「自覚するってかっこいいこと、無理をしないってかっこいいこと」

前厚生労働省発達障害対策専門官の日詰正文氏。本日のお話の全体のキーワードになったと思います。発達障害に対する愛が溢れるお話でした。

「(社会人経験のない発達障害学生を採用する際に)今現在の力だけみるのではなく、まっさらな状態で採用する。こちらが思っている以上に成長する。」

企業の立場から、株式会社サザビーリーグHRの宮下茂樹氏。希望が見えるお話をいただきました。

代表の鈴木慶太から発達障害学生白書のご報告

『発達障害学生白書』解説 (株式会社Kaien 代表取締役 鈴木慶太)

追加イベント決定

今回、残念ながらお越しいただけなかった方のために、教育関係者向けではありますが、報告会を実施することとなりました。3/3(日)は大阪、3/21(木・祝)は東京です。奮ってご参加ください。

Kindle版 発売

また、本日からKindleストアにて「発達障害学生白書」がリリースされました。先行公開版よりも読みやすい形式となっております。ぜひご覧ください。

*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます