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ニュースレター2015年7月号新規スタッフ募集 Q&A「一般枠か障害者枠か」「発達障害の大学生の支援」他

  1. 神奈川県内に第6拠点準備中 新規スタッフ募集
  2. 今月のメディア・講演情報
  3. 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします

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  • 第1号 特集「10代の発達障害」
  • 第2号 特集「発達障害と間違えられやすい症状」
  • 第3号 特集「発達障害者(児)の進路・就職」

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1. 神奈川県内に第6拠点準備中 新規スタッフ募集

Kaienでは既存拠点の質を向上させながら、第6拠点の準備を進めています。現在すべての拠点で待機者があり、特に地理的にほかの拠点から離れている横浜拠点の待機者は神奈川県内の利用希望者が多い状態が続いています。このため、神奈川県に年内をめどに新しい拠点を立ち上げる準備を始めています。

企業開拓やキャリアカウンセリング、プログラム開発を行うブリッジコンサルタント、福祉的な視点で事業所を管理するサービス管理責任者、そして当社独自の職業訓練で上司役を務める講師と3つのポジションで採用を強化しています。なお、今後神奈川県以外の首都圏でも拠点を展開する可能性もありますので当社のビジョンと5つの行動指針に共鳴される方はぜひご応募ください。

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2. 今月のメディア・講演情報

東京都自閉症協会の定例会や東洋大学の授業に登壇しました。

  • 06/18 東京都自閉症協会「就労支援の最前線」(東京・杉並区)
  • 07/09 東洋大学「権利擁護論」(埼玉県・朝霞市)

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3. 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします

代表取締役の鈴木です。ニュースレターの登録時や説明会の申込みフォームなどでお寄せいただいたご質問、ご意見にお答えします。

<一般枠か障害者枠か>

Q1. 中学校で発達障害児の支援を行っている者です。知的に高度な自閉症スペクトラムが、手帳を取得せずに、クローズドで社会適応していける道を模索しています。

A. 鈴木も支援を始めた当初は障害者枠ではなく一般枠での就職こそが、という思いがありましたが、今はかなり変わっています。まずは障害者枠という枠がなく、上手に一人一人雇用できる社会システムと意識が理想だと思っています。ただその理想には法制度も現実社会も程遠いため、次善の策として障害者枠というのがあってもよいのではと今のところは思っています。その際一般枠が障害者枠の上位に来るのではなく、あくまで同等の価値を持つ選択肢で、障害者枠で働いても一般枠で働いても、達成感や評価基準などは変わらない、違いは配慮があるかどうかだと思っています。つまり支援者として一般枠のほうを高等なものとして無意識に考えないことが、真摯な、フェアな対応になると考えています。あくまで鈴木個人の考え方であり、当社スタッフの中でも若干違う考えがあるものがいるかもしれませんが、概ねこのような方向で社会が進めばもう少しどんなタイプの人も働きやすくなるのではと思っています。

Q2. 就労実績において、障害者枠ではなく一般枠での実績はあるのかどうか。ある場合、雇用者側の受け入れ態勢など知りたい。

A. はい。一般枠での実績もあります。特に昨年度のガクプロでは一般枠の就職実績が高めになりました。ただし就労移行支援では障害者枠が圧倒的に多いのが現状です。鈴木としても当社としても障害者枠だけが理想だとは考えておらず、障害者枠だけではなく一般枠でも雇用を広げる努力は続けています。ただ、一般枠の際は細かな受け入れ態勢・配慮は求めることは難しいと考えています。社会全体として多様な人を雇用する力はつけていかないといけませんが、一般枠というのは大げさな表現を使うと「資本主義の最前線で闘う戦士」だと思っています。どんな社員にも適応される時間面や環境面の配慮は当然されるべきですが、大きな特別な配慮は一般枠で求めるのは難しく、発達障害の特徴があるとしても通常の配慮で働けるかどうかが鍵になると思います。

Q3. 会社の勧めで精神科で発達障害の検査を受けて、今は24日に出る検査結果待ちです。ネットで簡易診断などを受けた結果、「自分は恐らくアスペルガーなどの発達障害ではないか」と思っておりますが、正直今かなりしんどいです。早く診断結果がほしいです。今の職場は2社目で、営業として入社して6カ月です。正規雇用をするかどうかの面談の時に「あまりにも成長が見えない。同じミスを繰り返す。しかもそのミスの重要性がわかっていない。言い方は悪いが脳に障害があるのではないか」と、上司に病院に行くことを勧められました。アスペルガーかもしれないとなった時に、最初の頃はみんな「個性だ、多様性だ」といってくれていましたが、時間が経つにつれ「もっと全体を見て判断しないと」「これはどうすればいいかわかる?」「当事者意識を持ちなさい」「相手にもっと興味を持てば、質問なんてどんどん出てくるよ」などと言われることが多くなってきました。「考えろ」「どうしたいのか」と言われれば言われるほど、自分が何がしたいのかわからなくなります。会議などでも、どんどん話が進んでついていけなかったり、視界がぼやけてきたりすることがたくさんありました。全然眠くないのに「ぼーっとするな」「眠いのか?」と言われることもよくあります。私が話しているときだけ周りが「ん?」と頭に?を浮かべている光景も嫌というほど経験して来ました。以前は全国チェーンの飲食業で副店長として4年半働いていましたが、どの仕事にもマニュアルが用意されており、今思うとその環境はすごく楽でした。ほんとに毎日苦しいです。仕事は辞めたくありませんが、かと言ってこのまま続けていても会社のためにも自分のためにもよくないと思っています。周りの方はとてもいい人ばかりですが、これ以上「こいつはダメだ」といろんな人に思われてしまうのも嫌です。私はこれからどんなふうに生きていけばよいのでしょうか。

A. もちろんこの文章からだけで判断するのは乱暴ですし、元の仕事(マニュアルのしっかりしたチェーン店の副店長)をお辞めになった理由もあるのだと思いますが、鈴木の印象としては、前職のような仕事に戻られるのが良いと思います。診断前ということではっきりとお伝えすべきではないと思いますが、発達障害の特徴がみられる場合で、自分が向いていた職場環境があったといえる方は多くはありません。その点、質問主の方は恵まれていると思います。ご事情を分からない中ですが、厳しい仕事とはいえ以前のような仕事を考えられることをお勧めします。

<大学生の支援>

Q4. 美術系大学の4年生です。発達障害の診断は受けていないのですが、就労や自立を考えると、発達のアンバランスからか、指示が通らなかったり、物事の背景を考えて行動ができないために、今までも小さな失敗を重ねてきました。歯医者の約束や履修の間違いなどもよくあります。気が付いたら、一緒に話をしたり、行動を共にする友人がいなくなっています。話をせず、家の中でほぼ過ごしていると、ぼんやりして、社会的な感覚もますます麻痺しているように思えす。ちょっとした誘いにも乗らない娘で、本人にあまり困り感がないため、受診や相談に行くにはきっかけをつかめません。このように先回りして心配するのもどうかと思いますが、私には「うつ」のような状態と変わらない気がして親として、何か良いサポートを探している次第です。親からの提案の場合、どうやって切り出すのが良いかはわかりませんが、説明会で、何か良い道が見つかることを期待しています。

A. 大学4年生とのこと。まったく先回りではないです。どんどんとご本人が嫌がらない範囲で動かれるとよいと思います。まだ診断があるわけではないということですが、「困り感がない」というのは発達障害の特徴がある方の本質的な特徴ともいえます。困り感を感じさせるのは鈴木としても方法が思いつかず、現実の中で今後就活や生活などで本人がSOSを出す、出そうとするタイミングになるのを待つことが必要になります。ご本人の気づきが出た時に、親としてこういう機関に行ってみよう、こういう考え方ができるのではないかと、それまで溜めたカードをアドバイスとして小出しにしていくことが良いのではと感じています。

Q5. アスペルガーと診断された大学4年の息子がおり、就職や人生を悲観しており、家族も含めて精神的に追い詰められております。適職につくことができるかどうかが、今後の人生に大きな影響を与えますので、それを支援したり、チャレンジさせてくださる会社とお見受けしましたので、是非とも母子で説明会に参加させて頂きたいと思います。

A. 診断を受けるといろいろとショックなのは同じ親としてよく理解できます。でも冷静に考えると、診断前と診断後でご本人が何が変わるわけではありません。診断前から特徴があったはずですし、診断後になにか負担が増えるわけではないからです。元からあった人生の軌道を今後歩むうえで、診断など特徴がわかる手がかりがつかめたぐらいにポジティブに受け止められれば、気持ちが落ち着いてくると思います。ご本人が先にポジティブにならずとも、まずは親御さんや周囲がそれを感じることが重要です。やはり子どもは親の影響を受けるからです。なお、就職すると確かに人生の幅が広がりますが、働かなくても人生を楽しむ人はいますし、そういう制度が整っているのが日本です。あまり悲観なさらず、時間をかけて、まず外的なもの(診断の有無や就職の有無)に振り回されないように周囲がしっかりとすることが重要だと思います。

<当社サービスについて>

Q6. 現在就業中ですが、貴社では就活支援以外にも就業中の職場でうまく働く為の方法なども教えていただけるのでしょうか。

A. はい。在職者向けのプログラムを秋葉原(本社)で行っています。主に土曜日の開催です。

<地方展開について>

Q7-1. 地方の周囲の無理解や助けの仕組みの無さから、引きこもったりして職に就けてない発達障害者は多いと思います。東京近郊など支援活動が進んでいる地域を羨ましく思います。頑張って地方にも輪を広げていって下さい。

Q7-2. 地方にいながら御社のプログラムを利用できるシステムはないでしょうか?能力の高い発達障害の方々への支援策や受け入れに困難を覚えてる現状です。

Q7-3. 現在自動車会社の障害者枠で就業中です。会社の都合により、再就職活動が必要な状況になっております。名古屋地区への展開を検討されている、とのこと。もしご縁があれば、そのときはどうぞよろしくお願いいたします。

Q7-4. 私の息子、中学年の男の子です。発達障害とは診断されてはいませんが、彼にあった支援が必要です。地理的に関東は遠いので、そちらに継続的に通うことはできません。でも、私達に有効なサービスがあればつかいたいです。

A. 首都圏以外にでるならばまずは名古屋・大阪となります。が、首都圏でもまだ希望が多く、待機者が増え続けています。既存拠点の既存サービスでも現状の質に個人的に満足はできておらず、質を上げながら、拠点を拡大するとなると、どうしても首都圏での展開がしばらく続きそうだなという印象です。今年中に大人子ども向けの拠点が神奈川県内に作れればと予定していますし、大学生向けは新宿に第2拠点を考えています。子ども向けはその後も首都圏の各県に作っていく可能性があり、そう考えると名古屋・大阪も時間がかかりそうです。まだ従業員が100人に満たない小さなベンチャー企業ですので、同時にできることが限られてしまいます。常に地方は頭にありますので、今しばらくお待ちください。

<その他>

Q8. 鈴木慶太代表とぜひお会いして、お話させていただきたくご連絡しました。障がい者が働くためには、高校生くらいまでのメンタルヘルスに関する教育、障がい者同士のつながれる場所などが必要だと考えます。私は統合失調症の当事者です。精神障がいで働くには、すごく特別な配慮というより、ちょとした声掛けや休憩がとても大切だと考えています。また、まだまだ精神障がい者が働いたり、そもそも偏見なしで受け入れてくれる職場は少ないと思います。わたしもMBAを取ることで、障がい者の存在を社会の中で可視化し、甘えや特別な扱いをするという、企業の考えを少しずつ変えることがしたいです。統合失調症ですが、自分で限界を作ったり、運命のせいにして、現状のまま「どうぜ障がい者だから」とあきらめたくはないです。いきなり大きなことはできませんが、少しずつ社会を動かすことがしたいです。お手数をおかけしますが、まだどこでもやっていないような、障がい者がいきいきできて、健常者もいきいきできる社会の仕組み作りについて、お話する時間を設けていただけませんでしょうか。

A. 仰ることはとても理解できますし納得いたしました。またお話をしたいと言っていただき光栄です。が、残念ながら、今は限られた時間を出来るだけ既存客(今いる訓練生や修了生、彼らが働いている企業、ガクプロ生、TEENSに通うお子さんとそのご家族)と、今後当社につながるであろう見込み客にかけていく必要があると感じています。このためそれ以外の方とのお話や商談などはお断りしています。ほぼ経営者としては引きこもっており、一プレイヤーとして動いている形ですのでご理解ください。1カ月に一度ほど講演を受けることにしており、そこが鈴木にとって外部との接触の場になっています。当方のブログで日程など公開していますので、そちらにご参加いただき、ご質問など頂ければ幸いです。