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メルカリ 発達障害に理解ある企業 インタビュー特集 vol.011

成長率トップクラスのIT企業の人事制度は、誰もが心地よく働けるように、信頼し合える組織を整えるものであった

国内最大のフリマアプリ「メルカリ」を運営する株式会社メルカリは2013年に設立され、2020年現在の従業員数は約1,800名(連結)。

これほどまでに急激なスピードで成長する企業において、障がいを理解し適切に配慮された雇用環境はあるのでしょうか? 率直に言って、少し心配をしながら取材に伺いました。しかし実際に障がい者雇用で働いている2名の方にお話を聞いたところ、先入観はあっさりと覆されました。

インタビューから垣間見えたのは、障がいの有無に関わらず社員が力を発揮するために必要な人事制度を既成概念に捕らわれず立案・運用している企業と、そこでイキイキと活躍している二人の発達障がい当事者のご様子でした。

このページの目次

株式会社メルカリ
東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー
https://about.mercari.com/

学歴もスキルもないわたしが、まさか働けるとは思わなかった

M.Yさん
20代後半女性。都内でパートナーと同居。高校卒業後約10年間を接客業などのアルバイトを転々とするなかで自身の障がいに気付き、ADHDの診断を受ける。その後就労移行支援Kaienに通所しながら障がいをオープンにした就労を目指す。約1年の通所を経て2019年12月からメルカリにて勤務。

R.Kさん
30代男性。東京近郊に一人暮らし。学校を卒業後、新卒でIT企業に就職。職場でのコミュニケーションに困難を感じ休職、自閉スペクトラム症の診断を受ける。2度目の休職を機に転職活動を開始。求人サイト「マイナーリーグ」を介し、2020年1月からメルカリにて勤務。

本日はよろしくお願いします。さっそくですが、これまでのご経緯を差支えのない範囲で教えてください

Yさん) はい。わたしは高校を卒業してから10年間ほど、いわゆるフリーターでした。2~3年ごとに複数の仕事を転々としていました。仕事の覚えが遅く、臨機応変な対応が求められる接客業務なのに効率的に動けず、作業が遅くていつも怒られていました。

あとは、どうしても遅刻が多くなってしまうんです。シフト交代があるので、同僚にすごく迷惑をかけちゃう。結局メンタル面で不調になってしまい、パニック症なども出て、心療内科を受診しました。そこでADHDがあると診断を受けて、Kaienの就労移行支援に通所し、障がい者枠での就職を目指しました。通所約1年で運よくメルカリに就職できました。

Kさん) 僕は学校を卒業後、新卒で入社した会社に10年ほど勤務しました。IT関連の会社でプログラマとして勤務していましたが、上司から指示されたことの理解がずれてしまったり、会議の議事録を取らなければならないのに、聞き取れなかったり。コミュニケーションで仕事に支障が出ることが多いので調べてみたところ、アスペルガーの診断が出ました。

それに加えて入社2年目に配属されたプロジェクトがたいへんな激務の現場だったんです。残業続きで毎日のように終電帰り。体力的にかなりしんどく感じるようになりました。何とかしがみつこうと頑張ったのですが、体調を崩して1度目の休職をしました。

復職後は、本社の人事部に異動しました。労務関連の事務作業が自分に合っていて、業務の面では貢献できたと思います。でもどうしても気持ちと体調に波がでて、勤怠はなかなか安定しませんでした。体育会系の会社でいくら業務パフォーマンスが高くても、遅刻欠勤が多いとやっぱり評価はしてもらえず。徐々にモチベーションが落ちて、2度目の休職になったタイミングで、もう難しいと思って転職活動を始めました。プログラマとして今後も続けていくことは難しいけど、メルカリ求人の「AI開発サポート」というのを見て、少しは経験を活かせるかなと考えて応募しました。

Kさんは業務内容に関心を持ったのがきっかけなんですね、Yさんの応募のきっかけはいかがですか?

Yさん)  今だから言いますけど、わたしは正直「ダメ元応募」でした(笑)。わたしみたいに学歴もスキルもない人間が、メルカリのような有名で大きな会社に入れるとは思えなかったです。でも洋服が好きで、普段からメルカリを利用していたため気になってはいました。応募要項に「実務経験は不問、PCは基本操作でOK」って書いてあるのを信じてみました。就労移行支援のスタッフさんも勧めてくれたので、まずは会社説明会に参加してみました。

わたしはこれまで、どこで働いていても中途半端でグズグズで。メルカリに応募したとき「ここで働くことができたら、少しは人生変わるかな」っていう淡い期待を持って応募しましたが、本当に働けるとは思いませんでした。勇気をもってあのとき応募してほんとによかったです。

褒める企業文化の下で働いていたらいつの間にか自己肯定感が上がっていた

メルカリで働いてみて実感している、「これまで働いてきた会社との違い」はありますか?

Kさん) 口頭コミュニケーションだけではなく、テキストなどの視覚情報でコミュニケーションが取れるので、とても働きやすいですね。同じチームに聴覚障がいの方がいることもあり、テキストでのコミュニケーションが主体になっています。具体的にはチャットツールのSlackでのやり取りです。業務ごとにチャンネルが分かれていて、困ったことがあればすぐに聞くことができます。

Yさん) わたしも同感です。ちょっとでも困ったことがあれば、溜めずに何でもすぐ相談しています。回答をあとから見直せるので、ミスや抜け漏れも減ったように思います。

チャットが多いということですが、対面でのコミュニケーション機会はないんですか?

Kさん) それはそれでしっかり機会があります。マネジャーとは月1回、メンターの方とは週に1回、対面またはオンラインで1on1の面談をしています。ここは障がい者雇用だからということではなく、会社の文化だと思うんですけど、メルカリはコミュニケーションの質をすごく重要視しているんですよね。面談も形式的なものではなく、僕たちの内面までしっかり理解しようと歩み寄ってくれている実感があります。だから安心して障がいをオープンにできる気がします。

Yさん) あとわたしがすごく感じているのは、メルカリはお互いを褒め合う文化があるんですよね。だから自分たちの業務に対するフィードバックをすごく丁寧にしてくれるんです。例えば、わたしたちの仕事には、AIにデータを読み込ませる「アノテーション」という業務があります。AIに読み込ませたデータがどのような機能として実装されるのか、本番環境に実装する前のテスト環境をわたしたちにも見せてくれます。わたしたちの作業がどんなふうにサービスの改善につながっているかがわかるので、やりがいを実感できるんですよね。

わたしはいままで色々あって、自分に自信がなかったんです。でもメルカリに入って自己肯定感が上がった気がするんですよね。主治医にも「順調だね」と言われてます。一番うれしかったことは一緒に住んでいるパートナーに「最近、表情が明るくなったね」って言ってもらえたことです。応募するとき「人生変わるかな」って思っていましたが、本当に少しずついい方向に変わり始めているなって感じています。

フレックスタイム制やSick Leaveなど突発的な体調不良にも柔軟に対応できる働き方

Kさん) 全体的に自由で柔軟なんですよね。面接のときも本当に私服でOK。面接官の方もTシャツとかですし。「面接のときスーツが一般常識でしょ」みたいな慣例にとらわれないんですよ。だから能力や成果を正当に評価してくれるし、社員の力を発揮するための人事制度もすごくユニークです。

例えばどんな人事制度があるんですか?

Kさん) 今は安定して働けていますが、僕は気圧の影響で偏頭痛など、急に体調不良になることもあります。だから「フレックスタイム制」はとても助かりますね。例えば午前中になかなか調子が上がらないときも、「朝ひとこと入れてくれれば、遅れても大丈夫だから」と周りの人にも言ってもらえる。上長に相談すれば、午後から出社しても遅刻扱いにならないですし、評価でマイナスされることもない。「仕事は調子がでる時間にしっかりやってもらいたい」と言われているようで安心感があります。

以前は「コアタイム」があって、12時から16時の間は出社している必要があったんですが、今(2020年9月10日現在)はニューノーマルワークスタイルのトライアル期間として「コアタイム」を撤廃しています。つまり、1日3時間勤務などの日があっても、時間帯に制限なく、月単位で帳尻が合えばいいという制度なんです。もちろん、業務で成果を出していることが大前提ですけど。

なるほど、文字通り勤務時間が本当にフレックス(柔軟)なんですね、ほかにはどんな制度がありますか?

Yさん) 「Sick Leave」というユニークな休暇制度があります。突発的に体調が悪くなった時などにお休みが取れる特別休暇を年最大10日間、有給休暇とは別に付与してくれる制度です。日本ではとても珍しい制度ですが、グローバル企業では割と一般的な制度なんだそうです。「こういうのが必要だろう」と柔軟に取り入れるのがすごいなあと思います。

あと、「Sick Leave」を取得するときは、原則診断書が要らないんです。相互信頼を大切にするので、ルールも必要以上に作らないようにする社風もメルカリの特徴のひとつだと思います。

【参考ページ】

メルカリで働く最大のメリットは「安心感」

良い部分をたくさん伺いましたけど、逆に「こういう部分は大変だな」って感じることはありますか?

Kさん) やっぱりスピード感がある会社なので、いろんなことが目まぐるしく新たに決まっていきます。自分たちに関係あることは先輩社員がリマインドしてくれるので、そこまで困っていませんが、スピード感に圧倒されることはたまにあります。

Yさん) そうですね。組織変更などもそれなりにありますしね。わたしは面接のときに採用担当だった方がとても話しやすくて、内定を受諾するうえでの安心材料の一つだったのですが、入社直後に採用担当から外れてしまったのは少し残念でした。もちろん会社全体としてコミュニケーションを重視する文化なので、会社への印象は今も変わっていません。

今後どんなふうに成長していきたいと考えていますか?

Kさん) 今後、僕たちが所属する障がい者雇用のチームは拡大する方向と聞いています。新しい人が入ってくる予定もあるので、いずれは新入社員の人たちを指導できるようになれたらいいなあ、と思っています。

僕は入社してまだ一年足らずですが、働きやすい会社の文化を一方的に受ける立場でした。でも徐々に受け取るばかりじゃなくて、会社の文化やミッションを体現する側にならないといけないなと思っています。これから入ってくる人たちにも僕たちと同じように、安心して働ける環境を享受してほしい。という想いがあります。

最後に、これからメルカリへの応募を検討する人へのメッセージはありますか?

Yさん) わたしと同じように自分に自信が持てなかった人たちがいるかもしれません。そういう人にこそメルカリに応募してほしいです。ほんの少しだけ頑張ればきっと自信が持てるようになります。応募のときは気負いしちゃうかもしれないけど、「最初の一歩の勇気」をぜひ持ってほしいな、と思います。

繰り返しですが、わたしはメルカリで働く最大のメリットは「安心感」だと考えています。面接では、ぜひ不安なことはすべて隠さず開示してください。わたしも面接のときには「こんな状況だと不調になる」や「こういうことは苦手」とか、不得意なことや不安なことを全部伝えましたけど、迎え入れてくれました。面接は緊張するかもしれないので、話したいことをまとめたメモを準備しておくことがおすすめです。面接のときにメモを読み上げるのもOKですよ。

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