キーワードは「Diverse Abilities(多様な能力)」。個々の能力を発揮できる環境が障害を強みに変える。

EY Japan株式会社
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EY Japan株式会社は、会計監査・税務・コンサルティングなどのプロフェッショナルサービスをグローバルに展開するEYのメンバーファームです。同社では、新しい取り組みとして、「Diverse Abilities Center」と称する障がい者雇用チームの立ち上げを実践。Kaienがパートナーとして、運営・採用活動を一緒に行っています。

【参考】:2024年4月入社 追加メンバー募集!オンライン採用説明会を開催

センター立ち上げにかける想いや、今後の構想などを、EY Japan DE&I・リーダー 梅田様と、EY Japan LTV(Long-term value)ビジョンプロジェクト PMOリーダー 加藤様に伺いました。

EY Japan株式会社
住所: 東京都千代田区有楽町一丁目1番2号 東京ミッドタウン日比谷 日比谷三井タワー
URL: https://www.ey.com/ja_jp

EYでこそ実現したい 「Diverse Abilities(多様な能力)」を活かしてチャレンジできる環境

EY Japan株式会社について教えてください。

EYは、世界に31万人以上(※2021年6月末時点)のメンバーがいるプロフェッショナルファームです。アシュアランス(会計監査)、コンサルティング、ストラテジー・アンド・トランザクション、税務の4つのサービスラインが連携し、クライアントにサービスを提供しています。EY Japan株式会社は、IT、人事、経理、総務、広報などの企業経営に不可欠な業務を、日本のEYメンバーファームに提供することを担っています。

EYではグローバル全体でBuilding a better working world(より良い社会の構築を目指して)というパーパス(存在意義)を掲げ、全メンバーファームがこのパーパスの実現を目指して行動しています。また、クライアントの期待に応え、より良い社会を構築するための成長の鍵はDE&I(ダイバーシティ、エクイティ&インクルーシブネス)であると確信し、取り組みに力を入れています。EY JapanのDE&Iチームは、各サービスラインと連携し、女性活躍、LGBT+、障がい者活躍推進などの人事施策の検討や各種研修、啓発イベントも実施しています。

今回のDiverse Abilities Centerはどういった経緯で立ち上げることになったのですか?

梅田様:これまで長くDE&Iに携わる中で、「年収1,000万円の障がい者の方をできるだけ多く輩出する」ということが私の目標の一つになりました。EYの共同創業者のアーサー・ヤング氏も聴覚と視覚に障害がありながら自ら起業したこともあり、EYであればこの目標も達成できると感じていました。また、海外のEYはすでに「Neurodiversity Center」を設立し、発達障害*などを持つメンバーが活躍しているので、EY Japanでも取り組みたいと常々考えていました。
EY Japanでは障害を「Disability(能力が損なわれている)」ではなく、「Diverse Abilities(多様な能力がある)」と捉え、適切な環境があれば、特別な能力として発揮されると考えています。多様な能力を持つ方々に活躍していただきたい、という想いを込めて、Diverse Abilities Centerを立ち上げることとしました。

加藤様:EYで重視していることの一つに、長期的価値(Long-term value、LTV)があります。これまでの資本主義社会は、経済的価値であるお金をたくさん稼げばよかったかもしれませんが、これからの企業は、より長期的な視点で社会貢献や環境保護といった非財務的価値も考える必要があります。クライアントにもこうしたLTVの重要性を伝えていますが、我々EY Japan自らもLTVの創出に取り組んでいます。(LTVについて、詳しくはこちらもご参照ください。)

私はこのEY Japan LTVビジョンのプロジェクトを担当しており、梅田さんから海外のEYではすでにNeurodiversity Centerが設立されていると聞き、まさにEY Japanで取り組むべきことだと思いました。

前職にも、障がい者の方はいらっしゃいましたが、単純作業などを任されることが多く、キャリアパスが描きづらい環境を目の当たりにして、疑問を感じていました。EYには、障害を開示しているパートナー(※一般企業における役員相当の職位)や管理職がいます。もちろん個々人の頑張りや、障害の特性による違いはありますが、しっかり学び働いてキャリアアップしたい人にはチャンスが与えられるべきであり、そうでなくてもやるべき仕事がしっかりできる人なら、EYで長く働いてもらいたいと考えています。

Kaienのサポートを受けながら多様な業務での活躍を期待 地方在住者のリモート勤務も応相談

Diverse Abilities Centerで募集している、業務内容を教えてください。

業務内容は一般事務(データ分析含む)、翻訳、資料・Webデザインなどを予定しています。

一般事務では顧客情報データベースのデータ整備や、顧客満足度アンケートのオンライン送付・回収・集計や、業界情報をリサーチして社内にニュースレターを配信する業務などを予定しています。データ分析の得意な方には、一歩踏み込んだアンケート分析などをお願いしたいと考えています。VBAなどが使えると活躍の幅が広がります。

翻訳は社内資料やニュースリリースの日英翻訳を予定しています。TOEIC850点相当程度の英語力のある方を想定していますが、興味のある方はぜひまずは応募してみていただければと思います。専門用語・業界用語などは仕事をしながら学んでいただければ大丈夫です。

デザインというのは、社内向けの資料やイントラサイトを、EYのガイドラインに則って、見やすく・分かりやすく・きれいに整えていただく業務です。見やすい資料を作ることが得意な方に応募していただきたいです。Webデザインの経験がある方がいらっしゃれば、イントラサイトのデザインなどもお願いしたいと思います。

Kaienはどのような形で運営に関わるのでしょうか?

Kaienには、業務管理・指導をしていただく指導員と、相談や健康管理をしていただく支援員としてのサポートをお願いしています。EYでは様々なDE&Iの取組みを行っていますが、EYメンバー全員が障害についての知識や配慮方法などを詳しく理解しているわけではないので、Kaienからいろいろ学ばせていただき、EY内の理解も深めていけたらと思っています。

今回、地方在住者のフルリモート勤務も可能ということですよね。

はい、私たちにとってもチャレンジングな試みなのですが、地方在住の方の応募も受け付けたいと考えています。様々な事情で引っ越しのできない障がい者の方も働けるよう、出勤の頻度なども含めて、ご相談できればと思います。ただやはり遠方ですとサポートが届きづらい部分もありますので、地元に信頼できる支援者の方がいらっしゃること、リモートでも能動的におひとりで業務を進められることを必須とさせていただいています。

また、現在はコロナ禍のため首都圏在住のメンバーもリモートワークを中心に働いています。Diverse Abilities Centerでも、現在の感染状況下ではリモートワークが中心になりますが、出社の頻度などは相談して決めていければと考えています。

EYのパーパスに共感できる方と一緒に、キャリアパスを作って行きたい

Diverse Abilities Centerの長期的な展望を教えてください。

今回ご入社いただく方がセンターの立ち上げメンバーとなりますので、まずは一緒にチームを作って行けたらと思っています。ご入社いただく方のスキルや能力によって、センターで対応できる業務も拡がっていきますので、いろいろな可能性を感じています。

EY内で活躍するための第一歩としてDiverse Abilities Centerがあります。数年間当センターにて、Kaienのサポートも受けながら安心して経験を積んでいただき、将来的にはセンターを“卒業”してEY内の各分野でそれぞれ活躍していただくイメージです。

そういった意味では、今回はバックオフィス系業務での募集ですが、将来的にコンサルティングや会計監査、税務など、対クライアントサービスの部門で活躍できるようなキャリアパスも検討していきたいと考えていますし、メンバーと一緒に作っていきたいです。

こんな方に応募してほしい!という、人物像を教えてください。

EYのパーパス(「Building a better working world~より良い社会の構築を目指して」)に共感してくれる人に来ていただきたいです。障害の有無に関係なく、EYのパーパスを自分事と捉え、社会をより良くしていきたいという気持ちをもって働いていただきたい。日々働くということは誰にとっても大変なことかもしれませんが、どうしたら日々の仕事がより良い社会の構築につながるのかを考えながら働いて欲しいと思います。

また、新しく立ち上げるチームで流動的な部分もあるため、一緒に創り上げていく意欲をお持ちの方にお越しいただきたいと思います。
想定している業務内容も説明しましたが、厳密に決めているものではなく、業務内容は限定しきらずに、入社くださる方のスキルや強みに応じて拡大していきたいので、ぜひ選考の中でご自身が得意なことをいろいろ教えてください。

私たちと一緒に、より良い社会を作っていきましょう。

*写真撮影は感染症対策を十分に施したうえで実施しています。撮影時以外はマスクを着用してインタビューを行っています。

取材協力:
EY Japan DE&Iリーダー 梅田惠様 
EY Japan LTVビジョンプロジェクト PMOリーダー 加藤喜久様

*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます

2024年4月入社 追加メンバー募集!オンライン採用説明会を開催

2024年4月入社 追加メンバー募集!オンライン採用説明会を開催します。

【リサーチ】【資料デザインブラッシュアップ】【データ分析】【翻訳】【一般事務】などのポジションを募集します。在宅勤務可。地方在住者のフルリモート勤務も可能です。

◆オンライン採用説明会開催日程:※ どの日程も内容は同一です。
・2023年12月26日(火)13:30-14:30/18:30-19:30
・2024年1月11日(木)13:30-14:30/18:30-19:30
こちらからお申し込みください。

◆実施方法:zoomウェビナー形式(お申込者へご連絡します)

*【EY新日本有限責任監査法人】の募集、「Diverse Abilities Center」での勤務となります。採用活動はEYJapanが行います。(詳細は、オンライン採用説明会や選考にてお伝えいたします。)

NEXT PAGE 発達障害*・精神障害を持つ学生や若者を対象としたキャリア体験インターンシップ「EY Diverse Ability Internship Program (DAP)」(2020年11月 掲載インタビュー記事)