新型コロナウイルス 発達障害の障害福祉利用者(236人)への影響

Kaien独自調査 2020年8月24~31日
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昨日、在職者300人のアンケートをご紹介しました。

新型コロナウイルス 発達障害の在職者(300人)への影響

今日は、障害福祉サービス(就労移行・生活訓練)などに通う236人の利用者に協力してもらった、新型コロナウイルスの影響アンケートです。

サービス利用は大きく阻害されていない

在宅利用が特例で認められていることもあり、全体でみると利用の頻度は落ちていません。むしろ上がった人もいます。

就活への影響は半数以上

一般雇用から障害者雇用まではほぼ同じ割合での影響を受けています。就活を始めている層では半数以上が影響を受けている状況です。採用の取り消しはほとんどないのですが、そもそも求人が取りやめられたり、諸々のスケジュールが後ろ倒しになるなど、就活が進みづらい状況が続いています。

※当社の内定者は、緊急事態宣言明けの3か月について、例年よりも7~8割の内定数にとどまっています。

就活や生活でのストレス・不安

就活への不安も、求人数や採用基準などによる難化から、自身の意欲減退まで様々です。

日常生活でのストレスは緊急事態宣言の時よりは緩和したものの、引き続き高水準となっています。

アンケート回答者

過去の調査(2020年3月)は こちら から

文責: 鈴木慶太 ㈱Kaien代表取締役
長男の診断を機に発達障害*に特化した就労支援企業Kaienを2009年に起業。放課後等デイサービス TEENS大学生向けの就活サークル ガクプロ就労移行支援 Kaien の立ち上げを通じて、これまで1,000人以上の発達障害の人たちの就職支援に現場で携わる。日本精神神経学会・日本LD学会等への登壇や『月刊精神科』、『臨床心理学』、『労働の科学』等の専門誌への寄稿多数。文科省の第1・2回障害のある学生の修学支援に関する検討会委員。著書に『親子で理解する発達障害 進学・就労準備のススメ』(河出書房新社)、『発達障害の子のためのハローワーク』(合同出版)、『知ってラクになる! 発達障害の悩みにこたえる本』(大和書房)。東京大学経済学部卒・ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院修了(MBA)。星槎大学共生科学部 特任教授 。 代表メッセージ ・ メディア掲載歴

*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます