発達障害のある方の「キャリアアップ」を地域医療・支援機関と共に真剣に考える

支援者向けイベント「福祉の新事業 ”就労定着支援事業” の可能性」神奈川(川崎)で開催予定
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Kaien就労事業部の大野です。

先日のスタッフブログでKaien大阪天六での支援者向け事業所見学会の様子をお知らせしていましたが、首都圏でも7月下旬に地域の医療機関・支援機関の皆様向けのイベントを開催予定です。

支援者・医療従事者向け「最新の発達障害者支援を学ぶ」セミナー 2018年夏

Kaienがミッションとして掲げている「発達障害*の強み・特性を活かした就労支援」に向き合い日々チャレンジするなかでの、気付きや学びを3つのテーマに絞りました。地域の医療・支援従事者のみなさまにシェアをしつつご意見いただくことが出来る場にしていきたいと考えています。

  • 「福祉の新事業 ”就労定着支援事業” の可能性」 2018.07.23(月)15:00 @Kaien川崎
  • 「発達障害グレーゾーン在職者の支援を学ぶ」 2018.07.25(水)15:00 @Kaien秋葉原サテライト
  • 「発達障害がある大学生の学生生活と就職活動」 2018.07.26(木)15:00 @Kaien新宿

おかげさまでお申込みを既にたくさんいただいており、定員に達しているイベントもあります。3つあるイベントのうち、川崎事業所で開催予定の「福祉の新事業 ”就労定着支援事業” の可能性」はまだ少しお席があいています。近隣の支援機関のみなさまにご都合がつけばぜひご参加いただければと存じます。

発達障害のある方のニーズに合わせた就労定着支援を

就労定着支援とは、2018年4月から制度が施行された新しい福祉サービスです。就労移行支援などの通所型福祉サービスを経由して就職した方の職場定着率がなかなか向上しないため、ご利用者が長期間定着して働けるようになることを目的として提供されました。

一方でKaienの就労移行支援をご利用している方々の職場定着は1年間で95%と全国平均と比してとても高い定着率です。しかし、卒業したご利用者の皆様の声に耳を傾ける中で感じるのは「果たして、単に”働きつづける”ことだけを指標にしてよいのか?」という疑問です。多くの発達障害当事者の皆さんは単に安定就労だけではなく「ライフステージに見合った収入や待遇を得たい」と考えている声を多く耳にするからです。

Kaienでは現在就労定着支援事業所設立に向け準備中ですが、制度の枠組みのなかでご利用者の皆さんの「キャリアアップ」や「給与向上」に資すること出来るのではないかと考えサービス内容を試行錯誤しています。上記イベントではその取り組みや実際のプログラムについて一部ご紹介が出来ればと考えています。

就労定着支援ってどんなサービス?

障害者雇用のキャリアパスを真剣に取り組む企業が登壇予定

イベント当日は、Kaien就労移行支援の卒業生を複数名お雇入れいていただいている当社のパートナー企業様にもご登壇いただく予定です。「障がいのある方が成長できるような価値ある仕事を提供する」ということを会社の目標に掲げ、一人ひとりの職業人としての成長に向き合う実践例を共有いただける貴重な機会です。

支援者・医療従事者向け「最新の発達障害者支援を学ぶ」セミナーお申込み

一部ご参加希望を頂いているのに、すでに予約受付が終了してしまったというお声も伺っております、申し訳ありません。当社にご関心をお寄せいただいている事業所様がたくさんいらっしゃることを改めて感じて身が引き締まる思いです。秋口にまた別な形で、発達障害のあるかたの就労支援に携わる関係者の皆様への情報発信の場を作ることが出来ればと考えております。

Kaienのご利用を希望される”当事者”の方向けは、ご利用説明会を開催しておりますので、そちらに足をお運び下さい。

関連ページ

  • ご利用説明会 お申込み → こちら
  • 発達障害に特化した就労移行支援ブログラムの内容は → こちら
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*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます