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ニュースレター2018年4月号朝日新聞 ”発達障害、働く環境一歩ずつ”に掲載

  1. 大阪天六に関西初の就労移行支援/ガクプロ 2018年6月オープン予定
  2. 今月のメディア・講演情報 朝日新聞「発達障害、働く環境一歩ずつ」他
  3. 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします 「気さくに話せる仲間は出来る?」他

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1. 関西初の就労移行支援/ガクプロ 大阪天六に2018年6月オープン予定

Kaienが関西に進出します。場所は大阪北区、天神橋筋六丁目駅近く。「Kaien大阪天六」として6月1日オープンを目標に進めています。就労移行支援事業所とともに、発達障害の学生向け「就活サークル」である『ガクプロ』も開設予定です。(ただし、ビルの契約状況、行政からの認可状況などにより計画が変更される可能性もあります。)

大阪で当社サービスをご利用したい方向けに4月末から利用説明会をはじめる予定ですので、当社ウェブサイトをご確認ください。利用説明会の後、個別の相談の予約をとることも可能です。

また、今後の関西圏への展開も考えスタッフ募集も行います。特に職業訓練講師やブリッジコンサルタント、そして子ども向けサービスの立ち上げに向けて力を貸して頂ける方を募集しています。採用関連の会社説明会も今後開催予定ですので、やはり今後当社サイトをご確認いただければと思います。

Kaien大阪天六
  • 住所: 大阪市北区本庄東1-1-10 RISE88ビル
  • アクセス:天神橋筋六丁目駅(堺筋線、谷町線、阪急千里線) 徒歩3分、天満駅(JR大阪環状線) 徒歩10分
  • 事業所ページ: https://www.kaien-lab.com/offices/os/
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2. 今月のメディア・講演情報 朝日新聞「発達障害、働く環境一歩ずつ」他

講演

各地で講演を行いました。

  • 3/19 神奈川県西部地域若者サポートステーション(神奈川・小田原市)
  • 3/28 藤沢医師会(神奈川・藤沢市)

今後の講演予定です。

  • 6/13 「社内研修」(新潟・上越)
  • 7/8 NPO法人ブリッジフォースマイル 「発達障害を知る」(東京・中央区)
メディア
リンク

3. 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします 「気さくに話せる仲間は出来る?」他

ニュースレターの登録時や説明会の申込みフォームなどでお寄せいただいたご質問、ご意見にお答えします。よくある質問はウェブサイトにまとめて掲載していますので合わせてご参考になさってください。

気さくに話せる仲間は出来る?

Q1. 発達障害という診断はありませんが、不器用な所があり、人間関係作りも下手で、本人も悩んでいます。4月から大学生になりますが、ルーズな所もあるので、提出物や授業にきちんと通えるかや、打たれ弱いので、バイトが出来るかなど不安です。もう少し自信が持てるようにならないかと思っております。気さくに話せる仲間が出来たりすると変わるのではないかとも思っています。四年間の中で、社会に出られるようになって欲しいです。

A. 他の人との距離感だけが問題でしたら気さくに話せる仲間も出来る可能性があります。ただ発達障害の方は、臨機応変に考え行動する、相手の状況を正しく把握する、自分の気持ちや状況を適切に言葉に置き換える、というような力が弱いことが多いです。

数式で示すと、コミュニケーション力 = 対人力 × 受信力 × 発信力 のように考えていただくほうが良いでしょう。対人力には、人への興味関心、相手へのサービス精神、傷ついても傷つかれても関係を復旧する力、やり取りのズレを気にしない力、などに分解できると思います。これらが弱いときは相手によってある程度気さくに話せる可能性もありますが、受信 × 発信 のいずれかが苦手ですと、なかなか気さくにという感じにはなりづらいと思われます。

つまり「普通に同年代の仲間を作って欲しい」という親の期待はよくわかりますが、ご本人の能力を考えると過剰な思いであることもありえます。とはいえ、受信や発信の力が弱めでも、周囲の人が上手に引き出してあげたり、やり取りの空白やズレを補正してあげることができれば、気さくではなくても安心して会話をすることが出来る可能性が高まります。そしてそれは同年代であることは少なく、年代の離れた人や、興味関心が一致する人(例えば鉄道の話題だけで盛り上がり続けられるなど)を探すほうが良いように思います。

障害者枠から一般枠への転職

Q2. 現在の会社で障がい者枠での採用で契約社員待遇で今年で6年働いています。やはり一般的には契約社員は職歴とは認められないでしょうか。また、障がい者枠から一般枠への就労は不可能でしょうか。

A. もちろん契約社員でも職歴になります。履歴書にも経歴書にも正社員だったか契約社員だったかを記載しなければ行けないというルールもないですし、むしろその仕事でどんな役割をもらっていて、どういう成果を出したかのほうが、雇う側としては気になるところでしょう。

また障害者枠から一般枠への転職は今後可能になってくると思います。なによりも人が足りない時代ですので。ただし一般枠で足りない足りないと言われているのは、ITやデザインなど高度な専門性や対人スキル・交渉スキルを必要とするものや、飲食店店員や建設作業員、介護従事者など発達障害の方がそれほど多くはないと思われる領域と予想していますので、そう安々と障害枠→一般枠への変遷が可能になるわけではないでしょう。

今後は障害者枠もより高度化されたり、研修教育に力を入れる働き方が出てきそうなことは現場で支援をしていてひしひしと感じています。一般枠への転身を考えている方は、障害者枠の雇用であっても単に配慮を求めるだけではなく、キャリアアップの視点を持って求人探しをする必要があると思います。

障害を受け止めない大学生 どう支援する?

Q3. 幼児期に広汎性発達障害という診断を受けたことのある現在大学生の親です。大学の単位を取ることが難しかったり、周囲から浮いてしまったり、簡単なアルバイトさえも就くことができなかったりと、生きる上で困難なことが多々あるにもかかわらず、自分に障害があることを認めることができていません。親としては障害者手帳を取得し、障害者枠での雇用を望んでいるのですが、どのように子供を説得し進路を決めていけばよいかアドバイスいただけたら幸いです。

A. 親御様のお考えとは離れてしまいますが、残念ながら子ではあっても意志を持った別個体ですので、本人の意思が障害を認めず、このまま生きていくことを目指すならば、その方向性から変えることは難しいでしょう。

質問を拝読する限り、ご本人としても失敗が多い人生で疲れていることは感じられますので、今後ご本人としては困り感として受け止められるまで、意思を尊重してあげること、心理的な面から壁にぶち当たることの多い人生を応援してあげることしか出来ないのではないかなと思います。むしろそうすることで、ご本人が困り感を自分の特性と自然に紐付けることができた時に、親御様としても医療での受診や福祉でのサービス利用の話を切り出しやすくなるのではないかと思います。

あるいは発達障害については、診断を認めなくても、一つ一つの特性(例:面接で流暢に話せない、余計なことを言って仲間に入れない、数週間以上先のことを想定して計画的に行動できない)は受け止められることが多いと思いますので、その点をどう対策していこうかという相談に乗ったり、親ではないがサポートしてくれるような支援先を見つけたりが良いかもしれません。福祉の中には”障害”ということを看板に掲げる当社のような機関もありますが、若者支援や貧困支援などの文脈で障害特性についてもサポートしている機関もたくさんあります。こういったところを頼ることも一考だと思われます。

発達障害の人向けの賃貸物件は?

Q4. 一人暮らしに少々難がある場合、発達障害者に向いている賃貸、またはシェアハウスや寮などのあっせんはしているか。してしない場合、そういった物件の知識をどこで得たらいいか教えてもらえるか。

A. たしかにニーズは高いと思います。実際の所はグループホームという福祉の制度を使う場合が多いでしょう。行政の手続きが必要ですので誰でも利用できるというわけではなく、主に知的障害の方向けに設計されている制度ですので、日常生活がなんとか送れている人(今回で言う少々何がある程度の人)ですと入れない事が多いようです。通常の住宅にお住まいの方も、福祉の居宅介護サービスで家事援助を中心にしてもらうことも制度上は可能ですが、これも同じ理由でうっすらとした障害の人の場合は活用することは現実的には難しいでしょう。

このため、通常の不動産業として障害のある方の困り感に沿うような賃貸物件を用意できないかと考える人は当社内にもいます。(ビジネスプランを考え、温めているようです。)ただ言うは易し行うは難しであり、通常の物件よりもコストや工数がかさむでしょうし、通常の物件よりも金銭的に厳しい人が多い(つまり賃金が低い人が多い)と思われますので、自治体の別の制度を使ったり、エンジェル的にお金を出してくれるお金持ちを探してファンドを作って運用したり、工夫が求められると思います。

というわけでご質問にお答えすると、まだそういった民間の物件はほとんどないと思われますし、福祉制度も使いづらいでしょう、というほぼゼロ回答になってしまいます。