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Kaienにおける自立訓練(生活訓練)の効果と今後の課題

自他評価からみる生活訓練の使いみち

当社の自立訓練(生活訓練)のご利用者にアンケートを実施しました。

厚労省の認定調査項目を当社がアレンジ。利用者21組の親子と8名の発達障害の当事者に回答いただいています。アンケートの目的は、自立訓練(生活訓練)のご本人への効果を視覚化し、日々の支援に活かすためです。

身の回りの生活力などを「自他評価」で分析

まずはアンケートの概要をご説明しましょう。

今回の特徴は、ご本人と親に全く同じ質問をして、比較をしたところにあります。他者評価は基本的に親からの評価となっています。この自他評価一覧をもとにご本人・親・支援者との間の差異について考え、支援の方向性を考える材料にしています。

なお、項目は身の回り、食事と健康、家事、意思決定/意思疎通、行動、進路選択の6項目からなる生活基礎力。そして就労準備、職場での振る舞い、定着・安定の3項目からなる就労準備性です。

当社の自立訓練(生活訓練)にはなぜ20代が多いのか?

診断名

診断名はASDが4割となりました。利用されている方の半数程度が二次障害があります。

年齢

20代の方が8割程度です。なかでも20代前半が多くなっています。

当社の場合、学校を卒業や中退する前からガクプロ(当社の学生向けプログラム)を利用されることが多くなっていて、学生の期間での就活が失敗した場合でも、自立訓練(生活訓練)から就労移行支援と切れ目なく支援を提供できる形になっています。このため、本アンケートに回答いただいたKaien市ヶ谷の利用者の半数は、ガクプロを利用していた方で、20代前半が多い要因になっています。

男女比の割合

自立訓練(生活訓練)から次のステップへ進む三つのポイント

回答してくださった方の8割程度の方が半年以上利用されています。修了までの期間はおおむね1年。実際すでに7名が生活訓練を修了し、復学したり、就労移行支援につながったりしています。

修了者と在籍者の傾向

アンケートからわかる修了された方の傾向は、①安定的に利用できるようになった、②メンタル面が安定してきた、③進路が明確になった、の3点と言えます。

「①安定的に利用できるようになった」について

在籍期間中の平均利用頻度に関するグラフをみると修了生の多くは週5利用です。週2利用で修了される方もいます。一方、現在籍者でとりわけ1年以上の利用傾向は週2,3の方が多くなっています。

「②メンタル面が安定してきた」について

修了者の7割程度にメンタル面の安定がみられます。具体的には、自己理解ができるようになった、二次障害の特性が落ち着いていた、二次障害への対策がとることが出来ているようになったという要素が関係しているようです。

「③進路が明確になった」について

一般的に、生活訓練はゴールが見えづらい、いつ修了すればよいのかわからないプログラムと言われますが、当社の場合は「進路選択」が明確になったら修了という傾向が明確に見られました。これに伴って、生活リズムなども安定すると思われます。つまり目的がないから不安定になる、目的があると安定する、(あるいは不安定だから目的が作れない、安定しているから目的が作れる)という傾向なのかもしれません。

課題と今後

想像通りとも言えますが、相関関係が示唆された「メンタル面の安定」と「進路選択」の2つに良質な支援を提供できるかが、生活訓練での課題になるとみています。

両者は因果関係ではなく相関関係のようです。何をもって出席・メンタルを安定させ、目的を醸成していくか。そこに当社がどう絡めたかは依然、明確にはなってはいません。今後の調査でそのあたりをさらに深堀していきたいと思います。

次回

なお今回のアンケート結果の分析は続きます。次回は、利用者が実際に何を学んでいるのかをより具体的にお話ししていきたいと思います。

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