【横浜・川崎特集】⑤Kaien川崎講師紹介~頭で理解すること、実践から学ぶこと~

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Kaienの藤です。

Kaien川崎オープンに先駆け、Kaien就労移行支援の職業訓練の根幹を担う、「上司役」のメンバーをご紹介いたします。第2弾は、現在はKaienの体験セッションとKaien横浜を担当し、12月よりKaien川崎へ異動予定のKさんをご紹介します。

【Kaienに入ったきっかけは?】

定年まではずっとシステム開発の仕事をしていました。新卒の頃から、定年までずっとひとつの会社です。20代・30代のころはまだまだ世の中のシステム開発が進んでおらず、おもに中小企業の社内システムのコンサルをしていました。企業ごとのニーズを聞いて、業務フローに合わせて提案をしていく仕事です。

40代以降は、官公庁のシステム開発部門のマネジメントに携わっていました。その後、定年まで勤め上げたのちは、しばらく趣味の世界に生きようと思って、3年間家の改修に力を入れていました。自分でホームセンターに行って、材料を買って、自分で直していく。いわゆるDIYです。それまでは、ずっと仕事だったので、家のことをすることはほぼなかったのですが、その3年間でかなり家のことに関わりました。

ただ、家は改修されてきたものの、いっぽうでやはり人と関わっていきたいという気持ちが強くなってきました。そのタイミングでKaienのことを知ったのです。初めてKaienに来たときに、ここであれば、自分のこれまでの力を生かし、役に立てることがあるのではと思い入社しました。身内に障害をもつ者もいて、そういったことも自分の中では背景としてあると思っています。

【体験セッションを担当しているときに、意識していることは?】

多くの方は初めてKaienに足を運ぶわけですから、やはり不安を感じていらっしゃる、緊張されているのだなと思います。自分としては、なるべく話しかけやすい上司でいたいと思っています。状況は人それぞれですから、ときには私から話しかけることもあるし、ときには発信してくれることを待つこともあります。全員に同じ対応ではなく、その時々で、Kaienに来てくれる人が、どうしたら力を発揮できるかを考えながら接しています。

会社時代は、おそらく自分は厳しい上司だったと思います。システム開発という仕事の性質上、成功して当たり前。ミスがあると大損害が発生します。だから、とにかく品質管理は絶対なわけです。しかし今は違う。体験セッションや、訓練の中で、どんな職場でもやっていける力をつけてもらうために最適な方法を考えていくことが大事だと思っています。

【発達障害の特性

かつてはとても厳しい上司だったというKさん。今ではとても優しい「上司役」です。

を持つ人が、働いていくうえでどのようなことが大事だと考えますか?】

これはどなたにでも言えることですが、就職すること自体がゴールではなく、就職後その職場で続けていけることが大事だと思っています。けれども、本当に世の中にはいろんな職場があるので、職業訓練では、頭で理解することと、繰り返し実践することで体得することの両方を大事にしてほしいと思います。

例えば、業務知識がたくさんあるとか、Excelがどれだけ使えるかといった、定量化しやすい部分もあります。一方で、困ったときにどのように自分から言えるとか、上司に頼れるかといった、数値化しにくい業務態度の部分もあります。日々きちんと挨拶ができるかどうかなどもそうです。どんな仕事も一人ではできないわけですから、周囲の人とどう関わっていくか、ということを学んでほしいなと思います。

【最後に、Kさんの1週間の過ごし方を教えてください】

海の近くに住んでいます。なので、趣味は磯釣りです。あとは、テニスも好きです。仕事のない日は、昼ご飯を早めに食べて、近所の喫茶店でゆっくりと文庫本を読むこともあります。また、定年後は料理もしていて、特に牛筋煮込みの評判が良いですね(笑)。

現在のKさんしか知らない私にとって、かつてはとても厳しい上司だったということはなかなか想像しにくいのですが、一人一人の方に対して、とても丁寧に接してくださっているということが伝わりました。Kさん、取材協力ありがとうございました!

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