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HOME 大人の発達障害Q&A 過集中とこだわり 発達障害の人のセルフモニタリング方法は?

過集中とこだわり 発達障害の人のセルフモニタリング方法は?発達障害の人の視点で議論してもらいました ~キスド会 2017年1月 開催報告~キスド会仕事

 在職者向けのキスド会(土曜夕方に秋葉原と新宿で開催している、発達障害のある在職者向けのしゃべり場)での会話を皆さんの承諾をもとに記事にしています。今回のテーマは障害者枠と一般枠の違いです。

ストレステストでうつが発見できなかった

Aさん: 職場でストレスチェックってあるじゃないですか?ストレスがかかっているのを自覚してもらう、早期発見の目的で。皆さんはしたこと有りますか?

Bさん: やりました。安定していると結果が出たんです。二重丸、ニッコリマークで。でも直後にうつだとわかりました。ストレスチェックをしてもうつになるまでは自分のストレスレベルにまったく気づかなかったんです。

Cさん: うつがわかる前だったんですか?

Bさん: 前ですね。でも今思えばストレスチェックを受けた時から来ていたんですよ。早朝覚醒が始まっていたり。

Aさん: 発達障害の特性的にそういうのに自分では気づきにくいというのがあるんでしょうね。きっと。

スタッフ: 余裕がある職場だったら、周囲の人の疲れ具合に感度の高い人がいて「大丈夫?」と声をかけてくれるかもしれないですけれども、今はどの職場もみんなギリギリなので、本当はセルフモニタリングして自分の精神状態をコントロールできると理想なんですけれどもね。

【参考】 発達障害の二次障害

自己感覚がずれやすい発達障害

Cさん: 発達障害の人が急にバタンって倒れちゃうのって、知識があっても自己感覚がずれているからだと思うんですね。私自身それで悩んでいます。いくら経験しても、セルフモニタリングが出来ない。そこを予防線を張ろうとすると頑張れるところまで行かず、ある意味自分を甘やかすようなラインで済んでしまう。どうしたらよいんですか?

スタッフ: 発達障害の人は確かに疲れの感覚がわかりにくい人が多いですよね。燃料メーターがない車に似ていると思っています。いつガス欠するかわからない。じゃあどうしたらよいかというと、ガソリンスタンドが見えたらすぐに休憩するみたいな感じになる。

Cさん: 情けない…。

スタッフ: でも、ギリギリまでして度々ガス欠するのと、休み休み行くのとどっちが良いのかというと、後者かなと。本当は100点の力はあるけれども、そこを目指すとガス欠になる可能性がすごく高いから、20、30点で満足する必要があると思うんですよね。もちろん20、30点だと”不全感”が出るのは確かです。足りないことによる不全感を満たすものを仕事以外でどうやって得るかを考えましょうというのが、いつもセルフモニタリングが弱い人にアドバイスしていることです。

【参考】大人の発達障害

Bさん: 20点とか30点かぁ。

Cさん: ただそうすると、やるからにはきっちりやりたいというこだわりが許さない。

Dさん: そうですね。やるならやるし、やらないなら全くやらないっていう。

Cさん: どっちにいってもストレスが溜まるっていう…。歪みが出るんですよね。必ずどっかに。

Dさん: 発達障害の特性というか、脳から来ているんでしょうね、その感覚って。

Bさん: 80点でも厳しいですもんね。自分が許せないというか。100か120まで頑張らないと…。でも人生無理して短距離走みたいになりますけどね。

Cさん: 妥協ができないから不幸になっているのかなと思っています。

「手を抜くことが良い」という経験をする

Dさん: 20、30が良いという経験をすれば良いかもしれません。僕もそうだったんですけれども、作業を振られたりすると100%をしないと気がすまなかった。例えば文章を整理しろと言われると細かいことが気になって、スペースが入っていなかったりとか、てにをはが違ったりとか。

Cさん: わかる…。

Dさん: 完璧っていうのは、基本的に到達できない。数学で言うと漸近線に当たるようなものだと思って、時間が経てば経つほど完璧には近づくけれども、100%に到達することはない。なので、60、70%を目指すのが理想だと思うのですよ。

参考:漸近線

 そういう考えを本で読んで、自分は60、70点を目指すようにしてみたんですね。そうしたら周りの人の反応がかえって良くて成功体験を得られたのです。100点を目指さなくても、周りとスムーズに進むんだという経験を得られた。今は60、70を目指すようにコントロールできるようになって、こだわりが少なくなってきたように感じています。

Cさん: そう考えられるためには、他者からの賞賛が基準になっていないといけないですよね。

Dさん: そうですね。僕は確かに周りから賞賛されたいという渇望がとても強いです。なので、60、70という自分から見ると手を抜いているような感覚でも、周りからの評判が良かったというのがこだわりが弱くなった理由の一つですね。

【参考】発達障害に特化した就労移行支援

Cさん: 周りが良いって言っても、駄目って言っても、私の場合は関係ないんですよね…。よく誰もそこまで求めていないと言われるんです。

Dさん: それは確かにきついかもな…。

 

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