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発達障害の診断と基準診断できるクリニック、診断基準、スペクトラム・グレーゾーンなどについて解説

大人の発達障害を診断できる医療機関

大人の発達障害の診断は、発達障害外来のある病院や、大人も診察する小児神経科の発達障害専門医によって行われます。精神科やメンタル・クリニックなどでも通常診断は可能です。また、各自治体の発達障害支援センターやかかりつけ医、障害者就労・生活支援センター、各自治体・学校・企業の保健師などでも、診断をしてくれる近隣の医療機関についての相談をすることができます。

なおKaienでも頼りになる専門医をご案内しています。しかし多くの場合は予約でいっぱいで初診まで数ヶ月待つことも珍しくありません。また当社と提携しているわけではなく、あくまでもこれまでの支援の実績から信頼できるクリニック・病院を推薦しています。

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発達障害の診断方法と基準

発達障害の診断はDSM-5(米国精神医学会による精神疾患の分類と診断のマニュアルと基準)や、世界保健機関(WHO)のICD-10(『国際疾病分類』第10版)による診断基準によって行われます。実際の診断は、面談による成育歴の確認や本人の挙動の観察、脳波などの生理学的検査、認知・知能などの心理検査などから総合的に行います。

発達障害と診断されるには以下の基準を満たすことが必要です。

  • 心理テストで凸凹(得意な部分と苦手な部分)が統計的有意にあること。
  • 発達障害の特徴が小さい頃から続いていること(家族や幼少時の記録などで確認することもあり)
    他の診断名では説明がつかないこと。

WAIS-3(ウェイス・スリー)などの心理テストでは、IQを構成する各要素の山と谷が大きいことが決め手になります。発達障害ではない定型発達の人は、IQを構成する各要素がどの項目も同じような点数となるのですが、発達障害の傾向がある場合はある項目は高く別の項目は低いという凸凹が出ます。この凸凹によって、作業による得意不得意の大きなばらつきや、脳のある部分は活発に働くけれど別の部分は上手に働いていなかったり、脳の複数部分の連携・連絡が上手にできていない、といった状態が推測されます。

【参考】大人の発達障害 チェックリスト ~ASD、ADHD、LD、発達性協調運動障害の4種類をタイプ別に簡易チェック~

スペクトラムとグレーゾーン

特性が個々人により多様で、しかも個々の特性の出方に濃淡があるのが発達障害です。実際、発達障害のひとつのタイプであるASDの”S”はスペクトラム、つまり連続体の意味で、定型発達と発達障害を分ける明確な線が引ける訳ではありません。また、発達障害の特性は場面場面で出方が大きく変わることも多いものです。さらに同様の特性を共有する他の疾患・障害や、発達障害を原因とする二次障害との見分けも簡単ではありません。

そのため発達障害か否かの判断は時に専門家でも難しく、診断基準は満たさないけれども発達障害の特性のいくつかは当てはまる、というケースはグレーゾーンと診断されることがあります。また、告知によるショックを和らげるために曖昧な表現をする医師も多いようです。

段階的で境目がない虹

きっちり線引きができないのはASD、ADHD、LDの診断名についても同様で、どれかひとつタイプの特性に完全に当てはまる人は稀で、いずれかのタイプの一部の特性だけに当てはまり、他タイプの特性も併せ持つのが普通です。さらに年齢や環境により特性の出方が変化することもあり、同一個人に対して別の医療機関では別の診断が下ることも珍しくありません。

ですから、診断名からわかることは多いものの、診断名に囚われ過ぎたり、すべてを診断名から考えるような姿勢に陥いることなく、むしろ個々の特性や困難にひとつひとつ対処して行くことが大切です。

【参考】「あの人も発達障害?」 自分や周囲の気になる行動に気づいたらどうする?
【参考】病院で「グレーゾーン」と言われました。つまり発達障害ではないということですか?

発達障害とは?
大人の発達障害Q&A 一覧

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