大人のアスペルガー症候群主な特徴・強み・弱み、向いている仕事・職場、コミュニケーション力を磨くには?

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「アスペルガー症候群」は発達障害の一つです。
ここでは大人のアスペルガー症候群の特徴や原因、コミュニケーション方法や向いている仕事について説明します。

アスペルガー症候群の特徴・症状

アスペルガー症候群の特徴は、大まかに下記3つに分類することができます。

  • 社会的に適切に振る舞うことが難しい。
  • コミュニケーションを円滑にすることが難しい。
  • 「こだわり」が強く柔軟に想像・思考することが難しい。

この3つの特徴は、自閉症、発達障害の研究に携わっていたイギリスの児童精神科医ローナ・ウィングが、1979年にアスペルガー症候群を含む自閉症の人が持つ特徴として提唱・定義(「ウィングの3つ組」)しました。

具体的には下記のような症状が見られます。

  • グループでの業務・活動が苦手。
  • やり取りがうまくかみ合わない。
  • 伝えたいことを言葉にまとめることが難しい。
  • 人の話に関心を持てない。
  • 自己流で物事を進めたがる。

診断名の変化 「アスペルガー症候群」から「自閉スペクトラム症」へ

アスペルガー症候群は実は過去の診断名です。
現在の医療現場では、「ASD (自閉スペクトラム症)」を用いることになっています。

1940年代にオーストリアの小児科医ハンス・アスペルガーが知的な遅れのない自閉症について研究を行い、1979年にイギリスの児童精神科医ローナ・ウィングがアスペルガーの研究を取り上げ「知的障害をともなわない自閉症」のことを「アスペルガー症候群」と名付けました。

その後2013年に DSM-5※ というアメリカ精神医学会の診断基準の改訂があり、その際に「自閉症」や「アスペルガー症候群」などの古典的な診断名を「ASD (自閉スペクトラム症)」として統合することになりました
英語の「スペクトラム」とは「連続体」という意味で、境目がなく虹の色が連続して変わるように特性の出方が人によって強く出たり、弱く出たりしているという症状、状態を表しています。

アスペルガー症候群の原因 遺伝は関係ある?

近年の発達障害に関する調査研究により、アスペルガー症候群(現 ASD)の原因は「遺伝」と「環境」であることがわかってきました。
これまで言われてきた親の子育てや躾(しつけ)が原因とする言説はほぼ否定されています

しかし、まだまだ未解明の部分が多くあり、具体的にどのような遺伝子や環境が原因なのか判明していない状況のため、現在の調査研究結果をそのまま鵜呑みにすることはできません。
現在(2019年3月)わかっていること、わかっていないことを把握し、発達障害、アスペルガー症候群の原因とはどのようなものか全体の方向性を理解することが必要です。

原因として現在わかっている事

  • 遺伝子が主な要因。
  • 次いで環境(主に妊娠中)が主な要因。
  • 遺伝要因と環境要因が組み合わさっている。
  • ワクチンや子育てが原因ではない。

原因として現在わかっていない事

  • どの遺伝子がどのように関連して症状を引き出すのか。
  • 親からの遺伝がどの程度か。
  • 遺伝しないで発症する確率(その人の遺伝子の突然変異)がどのくらいか。
  • 環境要因が何なのかはまだわからないことが圧倒的に多い。

※ 上記は、2021年5月の時点でわかっている事、わかっていない事になります。

発達障害の原因に関する研究結果など下記ページに記載しています。よろしければご覧ください。
発達障害は遺伝ですか?

アスペルガー症候群 チェックリスト

ここでは、アスペルガー症候群(現 ASD)の特徴を種類ごとに分けてチェックリストにしました。
あくまで簡易セルフチェック用であり、実際の診断は医療機関でしか受けられません。
疑いが強く生活に困難を感じる場合は、精神科のある病院・クリニックを受診されることをお勧めします

社会性
  • 丁寧に接しているつもりでも、無礼だとか失礼だとか言われてしまう。
  • 綺麗な身なりのつもりでも、清潔感がないと言われてしまう。
  • 相手がついている嘘や悪意がわからず、騙されてしまう。
  • うわさ話や陰口がどうしても許せないし、自分でも言わない。
コミュニケーション
  • 伝えたいことはわかっているのだが、言葉でまとめるのが苦手だ。
  • 話すことが好きで語彙も豊富だが堅苦しい・辞書みたいな話し方だと言われることがある。
  • 会話をするときに相手の目を見て話すことができない。
  • ジェスチャーが多すぎると言われることがある。あるいはジェスチャーを全く使えない。
想像性・こだわり
  • 興味の範囲が限られ、他の人の話に関心を抱けない。
  • 違うことを試すよりも、同じやり方を何度も繰り返す。
  • 悪気はないのに事実を言ってしまい、相手との関係性が悪くなったりしたことがある。
  • 日々のルーティンが何らかの理由で出来なかったり、予定していたスケジュールがキャンセルされると、動揺して頭が真っ白になる。
感覚過敏・鈍麻
  • 飲食店など大勢の人がざわついている場所では、相手との会話が聞き取りにくい。
  • 偏食がひどく、においの強いものや特定の食感のものが食べられない。
  • 季節や気温にあった衣服の調節などがうまくできないと感じる

注意事項

チェックリストにすべて当てはまらずとも一定数の項目に当てはまれば診断を受けることが多いでしょう。一方でチェックリストに数多く当てはまる時も、ご自身の過剰な意識・過度な不安であることもあります。

純粋なアスペルガー症候群(現 ASD)などというケースはほとんどなく、多くの場合は ADHD や LD などの障害、要素が重なっています。あくまで簡易版のチェックリストであることをご承知おきください。

実際の診断は医療機関でしか受けられません。医療機関で診断方法は若干異なりますが通常は WAIS-3 などの心理検査(IQ検査・知的検査)や成育歴などの問診があります。
疑いが強い場合は精神科のある病院・クリニックを受診することをお勧めします。

アスペルガー症候群の診断

アスペルガー症候群(現 ASD)の診断は精神科もしくは心療内科で行います。
アスペルガー症候群の診断は対人関係、社会性に加えて、こだわりや感覚過敏のある人に限るべきでしょう。

診断を受ける場合には通院する必要があります。
アスペルガー症候群を含めた発達障害を診断することができる医療機関はまだまだ多い状況ではありません。
お住まいの「自治体の障害福祉課」や「発達障害者支援センター」などで、発達障害に詳しい医療機関の情報を集めた上で通院先を選ぶことをお勧めします。

病院・クリニックでは主に医師による問診が行われます。
問診の他には「AQ(自閉スペクトラム症指数)テスト」や「知能検査(WAIS-Ⅲ など)」を行い、どの程度の障害なのかや言語性、動作性にどのような凸凹があるのかなどを検査します。
通院頻度は月1、2回から週に1回など個人差があります。

診断場所 精神科もしくは心療内科
診断内容 問診、「AQ(自閉スペクトラム症指数)テスト」、「知能検査(WAIS-Ⅲ など)」
通院頻度 月1、2回から週に1回など個人差あり

アスペルガー症候群の治療

アスペルガー症候群(現 ASD)の治療は主に「自己理解」と「トレーニング」の二つです。
アスペルガー症候群の方は自分を客観視することが苦手で、自分がどのように周囲から見られているのか一人ではわからないことが多いです。
家族や周囲の人に加え、医療機関やカウンセリングなどで自分の得意と苦手を明確にしましょう。
自己理解を踏まえた上で、コミュニケーションや段取りの型を覚えるトレーニングを受けましょう。

アスペルガー症候群のための治療薬は現時点(2018年11月)では存在しません。
躁鬱などの二次障害が起きている人には二次障害用の治療薬が処方されます。

治療 「自己理解」、「トレーニング」
治療薬 現時点(2018年11月)ではありません。
躁鬱などの二次障害が起きている人には二次障害用の治療薬が処方される。

スムーズなコミュニケーション方法は? なぜ話し方がきついと思われてしまう?

アスペルガー症候群(現 ASD)の方は、その特徴にあるように人とのコミュニケーションを上手にとることができません。
「人の気持ちを汲む」といったことが苦手なためストレートな物言いになりがちで、人からは話し方がきついと思われたりします。
また、オブラートに包んで話を聞かされても、なかなかその意図を汲んで理解することができないため意思疎通が円滑に行われず、お互いストレスがたまっていく状況が生まれます。

以下ではアスペルガー症候群の方や周囲の方が、なるべく円滑にコミュケーションできる方法を紹介します。

アスペルガー症候群の方ができること

ご本人のできることとしては、上記「アスペルガー症候群の治療」で記した内容がほぼそれにあたります。

  • 自己理解
  • トレーニング

アスペルガー症候群の方は、自分を客観視することが難しいため自分の話し方や行動がどのように受け止められているのかなるべく周囲の方から意見を聞くようにしましょう。
文章に書くことが出来るのであれば、いくつかのパターンをノートなどに書いて、定期的に読むことで自らを振り返るから始めましょう。
そして自分の状態を理解し、コミュニケーションや段取りの型を覚えるトレーニングを受けるようにましょう。

周囲の方ができること

アスペルガー症候群もしくは発達障害であるとの診断があり、ご本人もご存知の場合は情報をナビ的に整理して伝えるようにしましょう。

伝え方の一例
  • 必要以上に情報を伝えず最低限にする(単純化)
  • 口頭のやりとりだけではなくメモに残す(視覚化)
  • ダラダラと伝えるよりも箇条書きにする(構造化)
  • 一度でわかるとは思わず何度も伝える(反復化)
  • 出来る限り手順などをスモールステップで伝える(粒度の細分化)

また、これまでコミュニケーションで失敗した経験があるなどして心に傷を負っておられる方もおられますので、心のサポートについても注意を払ってあげてください。

アスペルガー症候群の方は自分を客観視することが難しいため自分が、アスペルガー症候群であることを全く気づいていない場合が多くあります。当然ながら診断も受けていません。

ご本人がアスペルガー症候群もしくは発達障害であることを知らない、もしくは診断を受けたことがない方に対して、障害の可能性を気づかせたい場合は、診断名は言わず、仕事の場であれば「一生懸命しているのはわかるけれども、ミスが多いね。」などと、事実を交えながら特徴のみを挙げていくことにしましょう。
なによりも本人の努力や真面目さを評価しつつ、何か他の要因があるのではないかと伝えることが良いでしょう。

その後、ご本人が自らその苦しさの理由を探し始めたら診断名を一つの可能性として伝えて良いかもしれません。
その頃にはご本人がテレビやネット、本・雑誌、新聞などで気づく可能性も高まるでしょう。

アスペルガー症候群の「強み」と「弱み」を理解して仕事に活かしましょう

アスペルガー症候群の「強み」と「弱み」は表裏一体です。
つまり「空気を読む」ことが苦手な特徴は多くの仕事では「弱み」になりますが、ある特定の仕事では「強み」になります。
また「こだわり」があるというのも、マイナスに働く職場もあれば、プラスに働く場合もあるでしょう。
具体的に「強み」、「弱み」がでる状態を考えてみましょう。

強み
  • 周囲の意見などに流されず、数字や出来事から事実のみを抽出する力
  • 大きな意味付けよりもルールに定められた細部を意識して緻密な作業をコツコツする力
  • 数値・文字情報など見える化されている情報を正確に迅速に処理する力
弱み
  • 周囲と協調して働く
  • 全体感を見て働く環境、数字・文章よりも人の感情や場の雰囲気をくみ取る

アスペルガー症候群の人に向いている仕事

アスペルガー症候群の方にとって職種や職場とのマッチングが何よりも重要です。
アスペルガー症候群の方に向いている仕事は以下になります。

  • 経理・財務
  • 法務・情報管理
  • プログラマー・テスター
  • コールセンター
  • テクニカルサポート
  • 電化製品等 販売員
  • CADオペレーター

「経理」や「法務」、また最近重要度が増している「個人情報の管理業務」などは、法律や条例、業界団体等のルールに基づいて動くことが必須です。
アスペルガー症候群の特徴を活かしやすい分野と言えるでしょう。

IT業界はアスペルガー症候群の特性のある人でも働きやすいと言われる分野です。
プログラマーやテスターは特性にフィットする場合が多いでしょう。
ただし同じIT業界でもお客様との抽象的なやり取りのあるシステムエンジニア(SE)は向かないことがあるので注意が必要です。

「コールセンター」や「テクニカルサポート」、「電化製品の販売」など、人との接点が多い部分が向いている仕事に挙げられていることに驚かれる方もいるかもしれません。
たしかにコミュニケーションがある程度求められる仕事ではあります。
しかし、特に言葉が流ちょうなタイプは、マニュアル通りに進めたり、豊富な知識を披露できる仕事はマッチングが良い事例が多くあります。
特に本人のこだわりの分野と重なると天職にもなりえるでしょう。

「CADオペレーター」は視覚的な情報処理が得意なタイプにはお勧めです。
アスペルガー症候群の方は、言葉で考えるタイプもいますが、画像・映像で考えるタイプも一定程度存在します。
そういったビジュアルシンカーにとっては設計図などを作成するための CAD の仕事や、画像・映像加工の仕事は特徴が十二分に生かせる世界になりえます。
ただし、CAD の「オペレーター」としたのは、映像・画像・設計などの世界でも上流工程でお客様との交渉が発生する分野は苦手な人が多いため、自分でコツコツできる、タスクがわかりやすい作業員(オペレーター)として動くことにマッチングを感じる方が多数派だからです。

アスペルガー症候群の人の仕事術 コミュニケーション能力を磨く

アスペルガー症候群の3つの特徴(上記「アスペルガー症候群の特徴・症状」参照)の中で、唯一プラスの方面に働かない特性が「コミュニケーションが苦手」と言えるでしょう。
アスペルガー症候群の方が、現代社会で仕事をするうえで最も重要ともいえるコミュニケーション能力を磨く方法を考えます。

仕事で求められるコミュニケーションは「受信」

アスペルガー症候群(現 ASD)の当事者の方とお話をしていると、「どのようにすればしゃべりの技術が高まるか」、「語彙が多くなるか」、「吃音(どもり)の傾向を少なくできるか」といった「発信」に気を付けている方が多くおられます。

しかし、職場で求められるのは、まずは「受信」です。
つまり上司や同僚、そしてお客様から伝えられる内容を理解するということです。
受信力を高めないことには仕事の内容を理解することも、作業を迅速に進めることも、その後のお客様への相談や質問も的外れなことになってしまいます。

仕事で活かせる受信力を高める方法

受信力を高める方法は大きく分けて3つあります。

1.メモを取る事、そしてまとめる

アスペルガー症候群の方は、口頭で指示されたことを記憶しておくことが苦手です。
やり過ぎではないか?と周囲から言われるぐらい、メモを取っておくことが重要です。
手書きでもPC/タブレットでも環境的に許される方法であればどれでも構いません。
ただし、メモの取りっぱなしはいけません。決めた所に情報をためていきましょう。
そして手が空いた時間があったら内容をまとめておくことが重要です。

2.復唱・確認する

指示を受けた時に復唱・確認することは受信時のズレを防ぐ最も効果的な方法です。
分かった気にならず、上司やお客様が言った内容を繰り返す、あるいは自分で理解したことを確認することはミス・抜け漏れを事前に防げます。
チェーン店のレストランなどに行くと、注文時に復唱を必ずされるでしょうが、あの行為は受信ズレを防ぐための王道ともいえます。

3.メール等の文字情報を使う

理解することがズレやすい口頭での指示を減らし、メールなどの文字情報に統一してもらうということも重要でしょう。
アスペルガー症候群の方は文字情報や数字の情報を字義通りにとらえることはしっかりと出来ますので、自分の得意分野でのやりとりを増やすということが対策となりえます。

アスペルガー症候群の人が定着しやすい職場

良い意味で変化の乏しい職場へ

好調な業界・企業ほど人の出入りが激しく、求められるスキルも年々変わり、スリリングな社会人生活になるものの、残念ながらアスペルガー症候群の方には向かないことが多いでしょう。
むしろ他の人からは退屈な、のんびりしていると思われるような企業・職場を目指されることが良いでしょう。

周囲の人の変化もなく、職場で必要とされるスキルもそれほど変わらない状態は、アスペルガー症候群の「知識を蓄え、パターン化して行動する」という特長が活かされやすいと言えます
チェックポイントとしては以下のような職場を目指すとよいでしょう。

定着しやすい職場のチェックポイント

  • 創業が最近ではない。十年以上は経過している。
  • 企業規模が小さすぎない。理想的には数百人規模である。
    (大きすぎると部署や環境の大きな変化が起こりえます。)
  • 時代の最先端を行く業種ではない。
    (最近ではフィンテックやAIの業界などは避けたほうが良いでしょう。)
  • 職場の年齢層が若すぎない。
  • いわゆる「アフターファイブ」を義務化しない。

定着しやすい職場として「変化の乏しい職場」を挙げましたが、そのような職場は一方でサッパリした人間関係ではなくアスペルガー症候群の方が苦手な「根回しなどの本音と建前が必要な職場」である可能性もありますので注意が必要です。

嘘や陰口は、職場では当たり前なことは理解しておく

アスペルガー症候群の方はまじめで、不正や嘘が嫌いですし、それらを見抜くことができません。
本音で社会や組織・人と接している方が多いという美点があります。
ただし、あまりにもまじめすぎると、濁流のような企業文化では苦しくなってしまいます。
人が親切で裏切りや嘘がなく、予定調和である程度動く、理想郷のような空間でないと気おされてしまう感じです。

出来る限り嘘のない、正直者が多くいる職場を選びたいところですが、残念ながら世の主流派(非アスペ、定型発達者)は嘘や陰口は日常です。
また求人票などから正直者が多い職場を探すのは現実的に不可能です。
人間性の高い職場に出会えた方はラッキーです。
定着しやすい職場の第一条件に当てはまるところを探せたからです。
しかし、すべてのアスペルガー症候群の方がそのような幸運に巡り合えるとは限りません。
嘘や陰口があっても、ご自身が良い意味で理想の職場を諦めることと、愚痴を社外で言える環境を持つことが必要になってきます。 

すべてがフィットする職場はまず難しいですので、アスペルガーの特性上陥りがちな「理想を求め過ぎる」ことに注意し、上手に妥協することを覚えていくとよいでしょう。

アスペルガー症候群の方の就職事例・経験談 

当社の就労移行支援求人サイトをご利用いただいた方の事例をご紹介します。

31歳男性

大学院卒業後、区役所に就職するも、濃密なコミュニケーションを求める上司など職場の気風に合わず退職することになりました。その後、Kaienの就労移行を利用し、Kaien求人(発達障害の特性に配慮した求人)で今の職場に就職しました。今の職場は不安なく働ける環境です。前職のトラウマで、取れていなかった電話も配慮いただきながら1年半かけて取れるようになりました。最近仕事の量や種類が増えて範囲が広がっていて、派遣社員の契約関係の仕事を本格的に任されています。

Kaienの就労支援をご利用いただいた方々へのインタビューシリーズ「私とKaien」第15話より

30代男性

学校を卒業後、新卒でIT関連の会社に入社し、プログラマとして10年勤務していました。上司から指示されたことの理解がずれてしまったり、会議の議事録を取らなければならないのに聞き取れないなど、コミュニケーションで仕事に支障が出ることが多かったため調べてみたところ、アスペルガーの診断が出ました。現在は求人サイト「マイナーリーグ」を介して入社したIT企業で、安心感を持ちながら働いています。

企業インタビューより

 

参考文献  『コミックでわかる「職場」のアスペルガー症候群』 (親子で理解する特性シリーズ/監修・宮尾益知/河出書房新社)リンク

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監修 : 宮尾 益知 (医学博士)

東京生まれ。徳島大学医学部卒業、東京大学医学部小児科、自治医科大学小児科学教室、ハーバード大学神経科、国立成育医療研究センターこころの診療部発達心理科などを経て、2014年にどんぐり発達クリニックリンクを開院。